西岡良仁、30代突入で新たな決意 「もう一度、世界ランキング50位に戻る」
西岡良仁選手は、日本男子テニス界のトッププレーヤーの一人として、これまで数々の輝かしい実績を残してきました。2025年9月27日に30歳を迎えた西岡選手は、自身のキャリアを振り返るとともに、「世界ランキング50位にもう一度戻る」という新たな目標を明かしました。長く第一線で活躍し続ける彼の挑戦は、多くのファンや後輩選手たちに勇気を与えています。
西岡良仁のこれまでの戦績とプロとしての歩み
- 1995年9月27日生まれ、三重県津市出身
- プロ転向は2014年、身長170cm・体重64kgと小柄ながらも卓越したフットワークと思い切りの良いショットを武器に活躍
- ATPツアーでシングルス3回優勝、日本男子史上5人目のATPツアーシングルス優勝者、複数回優勝は2人目の快挙
- これまでの最高世界ランキングは24位(シングルス)
- 2025年9月時点の世界ランキングは157位。今季は左肩の故障など苦しい時期も経験
- 生涯戦績は143勝163敗、生涯獲得賞金は約720万ドル
西岡選手は左利きで、両手打ちバックハンドが印象的なプレースタイルです。ジュニア時代からその才能を発揮し、プロ転向後も地道にランキングを上げてきました。2015年には100位以内に入り、2016年・2022年など節目ごとにATPツアーで優勝を飾り、日本テニス界の希望の星として注目を集めています。
近年はけがに悩まされながらも、復活をかけてシーズンを戦い抜いてきました。
30代突入、西岡選手の「もう一度世界50位」の決意とは
2025年9月、ジャパンオープン開幕直前のインタビューで、西岡良仁選手は30代に突入した思いとこれからの目標を明かしました。「自分はもう一度、世界ランキング50位に戻る。それが今の一番大きな目標」と西岡選手は語ります。
過去には24位まで上り詰めたものの、今季は肩の故障もありランキングを大きく下げました。しかし、試練をくぐり抜けた中で、30代になったことで改めてモチベーションを新たにしていると言います。「年齢を重ねて身体の変化は感じつつあるが、プロとしての経験は確実に増した。大きな怪我も乗り越えてきた自分を信じている」と、表情には自信と意欲がにじみます。
- 「50位」を目標とする理由について、「多くのファンや関係者、自分自身も納得できる自分らしい戦いこそが、その順位の証明」と話す西岡選手。
- 「若い選手の台頭や自分の体力面の課題はあるが、工夫や知恵で補えることも多い。まだまだ挑戦したい」と心境を語りました。
- トレーニングや食事、メンタル面でもこれまで以上に自分を律して臨む30代となることを強調しました。
今シーズンの激戦と、肩の故障を乗り越えた復活への道
2025年シーズン、西岡良仁選手は肩の不調に悩み、成績が思うように伸びませんでした。ランキングも一時150位台にまで落ち込み、「危機感を持って取り組んだ時期が長かった」と振り返ります。特に、目標としていたグランドスラム大会本戦出場については、「来年1月の全豪オープン本戦入りを目指し、ランキングを戻すために努力した」と明かします。
デビスカップでの復帰戦では好感触を得て、有明のジャパンオープン1回戦に臨むにあたっても「デ杯での手応えが大きな自信になった。今は身体の調子も悪くない」と語っていました。ただし、同大会では惜しくも初戦敗退。しかし、この戦いを通して「自分のテニスが通用する部分と、見直すべき課題が明確になった」と前向きに捉えています。
- 左肩のリハビリを地道にこなすとともに、技術面の精度向上にも努めてきました。
- フィジカルコーチやメンタルコーチとの連携も強化し、「プロキャリアの集大成を築く30代にしたい」としています。
- 「目指す50位に戻るのは簡単ではないが、ここまでキャリアを積み上げてきた誇りを胸に全力で挑む」と決意を新たにしています。
アスリートの支えとなる“リカバリールーム”――TENTIALの取り組みにも注目集まる
2025年のジャパンオープンでは、健康商品やリカバリーアイテムを手がけるTENTIAL社が、選手のための「リカバリールーム」を提供しました。この取り組みは大会初の試みで、多忙な選手たちが試合の合間に身体を整えるための最新設備やサービスを活用できる環境を用意しました。
- リカバリールームには専門スタッフが常駐し、ストレッチやケア、マッサージなどを選手ごとにカスタマイズしてサポート。
- 競技レベルの高い大会において、適切なリカバリー環境はアスリートのパフォーマンス維持に不可欠です。
- 西岡選手も大会前、このリカバリールームの効果を取材で語り、「こうした支援が選手にとっていかに大きいか、改めて感じた」とコメントしています。
TENTIALの取り組みは、多様な選手のニーズに応える形でジャパンオープンの新しい風となっています。今後、他の国内外大会でも同様のリカバリールーム導入が広がる可能性があり、アスリートの活躍を一層後押しする環境づくりへの期待も高まっています。
西岡良仁のこれから ~日本テニス界への期待と未来~
日本男子テニスの顔として西岡良仁選手は、巧みな戦術と粘り強いプレーで多くのファンを魅了し続けています。30歳を迎え、なおも高みを目指し続ける姿は、競技者としてのみならず、人としての成長や努力の象徴でもあります。
- 次世代の選手たちは「西岡選手のようなプレーヤーになりたい」と語り、その背中を追いかけています。
- 海外での経験や強豪選手との戦いを通じて得た知恵やノウハウは、必ずや日本テニス界全体の財産となるでしょう。
- 「勝つことはもちろんだが、自分らしいテニスを貫くこと。それが後輩やファンに伝われば一番うれしい」と語る姿には、アスリートとしての誇りと責任感が強く滲んでいます。
今後も西岡良仁選手の挑戦は続きます。「もう一度、世界50位へ」。この言葉を胸に、幾多の困難を乗り越えてきた彼ならではのドラマが、ここからまた始まろうとしています。ファンの声援が、彼の新たな一歩を強く後押しするはずです。
まとめ:西岡良仁が歩む「再挑戦」の物語
30代となり、新たな挑戦者としてコートに立ち続ける西岡良仁選手。過去の成功も苦難もすべて受け止め、「世界ランキング50位にもう一度戻る」という強い決意を持ってテニス道を歩みます。日本を代表するトップアスリートだからこそ、今後の活躍が大いに注目されます。これからの西岡選手の歩みを、引き続き応援していきましょう。