みずほリースとみずほ銀行が初の「Mizuho Eco Finance」契約を締結
2025年9月26日、みずほリース株式会社と株式会社みずほ銀行は、企業のサステナビリティ推進・脱炭素への取り組みを支援する新たな環境評価融資商品「Mizuho Eco Finance」に関する契約を締結しました。この契約は、みずほリースが初めて同商品による資金調達を実施するものであり、環境経営分野においても大きな一歩となりました。契約締結日は9月26日、資金実行日は9月30日、融資期間は5年と設定されています。
Mizuho Eco Financeとは
Mizuho Eco Financeは、みずほ銀行が開発・提供する環境評価融資商品です。この商品は、グローバルで信頼性の高い環境認定や評価指標を導入し、みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社が設計した独自の環境評価モデルによって企業のサステナビリティ取組や環境パフォーマンスをスコアリングします。一定の基準スコアを超えた企業に限定して融資が行われる仕組みです。
- 目的は脱炭素社会への移行を支援すること
- 環境認定・第三者評価に基づいた厳格な審査を実施
- サステナブルファイナンスの一環として位置づけ
- みずほリースは今回が初の契約実績
契約のポイントと評価基準
今回の契約締結にあたり、みずほリースはさまざまな環境指標において高評価を受けています。その評価の主なポイントは以下の通りです。
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GXリーグへの賛同:
日本のGX(グリーントランスフォーメーション)リーグへの参画によって、産業界全体での脱炭素推進へのコミットメントを表明しています。 -
2030年度CO2排出量削減目標の設定:
具体的な削減目標を設けることで、自社のみならずサプライチェーン全体の温室効果ガス排出抑制に積極的に取り組んでいます。 -
サプライチェーン全体のCO2排出情報の公開:
企業単体に留まらず、川上から川下までの排出データを定期的に開示することで透明性の高い経営を実践しています。
これらの取り組みにより、みずほリースは環境評価モデルの求める高水準を満たす企業と認められ、実際の資金調達に至りました。
なぜ今、Mizuho Eco Financeが注目されるのか
世界的に脱炭素、サステナブル経営の重要性が年々増しています。これにより企業は、事業活動が環境に与える影響を最小限に抑える責任を求められています。金融機関としてのみずほ銀行は、こうした社会の変化や企業の要請に応えるべく、金融サービスを通じて地球温暖化防止と経済成長の両立を目指します。
- 国際社会が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)の達成
- パリ協定といった国際枠組みへの対応
- ESG(環境・社会・ガバナンス)投資への関心の高まり
こうした時代背景のもと、Mizuho Eco Financeは企業のサステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)推進の要となっています。
サステナビリティアクションとしての意義
みずほグループでは、今回の契約締結を単なる融資取引に留まらず、より大きな「サステナビリティアクション(持続可能性への具体的行動)」の一環と位置づけています。気候変動リスクや環境問題の解決を目指し、資金提供にとどまらず、知見やノウハウの共有、実践的な助言・支援も含めて伴走型のソリューションを展開しています。
- サステナブルファイナンスの拡大による社会課題解決の推進
- 脱炭素化により地域・産業界への波及効果が期待される
- 環境価値の創出と経済活動の両立
みずほリースの環境・サステナビリティ経営
みずほリースはこれまでもさまざまなサステナブル経営施策に取り組んできましたが、今回の契約を機会に環境配慮型ビジネスの強化、さらなるCO2排出削減努力、そしてイノベーティブな事業推進に一層注力する方針です。「Mizuho Eco Finance」で調達した資金は、主に環境負荷の低減につながる事業や設備投資に活用される見通しです。
- 新エネルギー設備への投資
- 省エネ・再エネ関連ビジネスの加速
- 脱炭素型モビリティ・物流システムの導入
みずほ銀行の今後の展望
みずほ銀行は、今後も脱炭素社会の構築を目指す企業に対して、Mizuho Eco Financeやその他サステナビリティを重視した金融サービスの提供を拡大する方針を明らかにしています。それにより、顧客や社会全体とともに、カーボンニュートラル達成や持続可能な発展をけん引していく責任を担っています。
- 長期的な資金供給体制の強化
- 業種や規模を問わず多様な企業への支援
- 各種環境認定制度との連携
今回の契約締結 ー 業界・社会への波及と今後の期待
今回の「みずほリース×みずほ銀行」による「Mizuho Eco Finance」契約締結は、日本企業の脱炭素化、ひいては社会全体のサステナビリティ推進の象徴的な出来事といえるでしょう。今後は他の企業や産業セクターにも同様の取組拡大が期待され、環境価値を最大限に生かした経済成長モデルの確立が進むと考えられます。
みずほリースとみずほ銀行は、「持続可能な社会への貢献」という共通の目標を掲げ、今後も環境課題解決に向けて企業と社会の「好循環」を実現するための取組みを続けていきます。多くの企業、そして個人がサステナビリティの波に参画することが、新しい時代の豊かさにつながるはずです。
まとめ:新時代の金融とサステナビリティ
本契約は、金融の枠を超え、ビジネスと環境の健全な共生を実現する新たな一歩です。今後も、「みずほリース」と「みずほ銀行」によるサステナブルファイナンスの動向にご注目ください。