スプリンターズステークス1週前追い切り特集 ― サトノレーヴの圧巻パフォーマンスと注目馬の現状
2025年9月28日に開催されるスプリンターズステークス(GⅠ・中山芝1200m)を前に、有力馬たちが最終仕上げに臨みました。本記事では、特に注目が集まるサトノレーヴの1週前追い切りを中心に、ライバル馬の調整状況も交えて詳しくお伝えします。
サトノレーヴ:モレイラ騎手を背に鮮烈な最先着!
今年の高松宮記念を制し、スプリンター路線で高い存在感を示してきたサトノレーヴ(牡6・堀宣行厩舎)が、美浦ウッドコースで圧倒的な動きを見せました。モレイラ騎手の手綱で、オープン馬2頭を相手にした3頭併せでの追い切り。5ハロン64秒8、ラスト1ハロンはこの日の最速となる10秒7という伸び脚で、軽く促されるだけで僚馬たちをあっさり突き放しました。
モレイラ騎手は、「動きがとても良かったです。すごくいい反応で、仕掛けてからの瞬発力はこの馬の一番の武器。その特徴が十分に発揮されました。コンディションも非常に良いです」と高く評価しています。今春の高松宮記念を含めて国内外で好成績を重ねており、本番の舞台でも活躍が期待されています。
馬体と調教内容から見たサトノレーヴの強み
サトノレーヴは、近走の実績からもわかる通り、海外・国内のビッグレースを転戦し続けています。直近14戦で8勝という安定感が強みで、モレイラ騎手とのコンビでは特に後半の伸び脚に信頼が置かれています。中山コースについては、昨年のスプリンターズSで1番人気ながら7着に敗れた経験があるものの、モレイラ騎手自身は「馬場やスタートの部分で重なったポイントがあり、コース自体が合わないとは思っていません」と冷静に分析。追い切り時の鋭い反応からも、馬体面および精神面の仕上がりが良好であることがうかがえます。
- 美浦ウッドコースでの併せ馬:並み居る僚馬を圧倒して最先着
- ラスト1ハロンは全体で最速となる10秒7
- 調教師・騎手ともに仕上がりに手応えを実感
- 短期間で国内外のスプリント戦線を主戦場としており、タフなローテーションでも崩れない精神力と肉体
ライバルたちの追い切り状況
本番を1週間後に控え、サトノレーヴ以外にも有力馬が好時計をマークしています。
- ジューンブレア(武英智厩舎)は、栗東坂路で50秒9という高時計を出し、「しっかりやりました」と武英調教師がコメント。馬体・精神共に充実してきた様子がうかがえます。
- ドロップオブライトは坂路単走で4ハロン51秒5をマーク。福永調教師は「体調が良いときにGⅠに挑戦できるのは何より。ここまで順調です」と納得の表情。
スプリンターズSはスピード決戦。調整過程からも、各陣営が最大限の仕上げを施してきているのが伝わります。
サトノレーヴのこれまでの成績と脚質傾向
サトノレーヴは通算14戦8勝、うち重賞での上位入線実績も豊富です。2025年に入り海外のQE2世ジュビリーC、チェアマンズスプリントプライズなど国際GⅠでも2着と健闘し、現役屈指のスプリンターとして知られています。モレイラ騎手との相性も良く、後方からの差し脚だけでなく、流れ次第で位置取りを柔軟に変えることができるのが強みです。
レース名 | 開催日 | 着順 | 騎手 | 主な特徴 |
---|---|---|---|---|
高松宮記念(日本) | 2025年春 | 1着 | モレイラ | スタート良し、最後の伸び脚で完勝 |
QE2世ジュビリーC(アスコット) | 2025/06/21 | 2着 | モレイラ | タフな馬場でも最後伸びる |
チェアマンズSPプライズ(シャティン) | 2025/04/27 | 2着 | モレイラ | 輸送後も充実した内容 |
過去のスプリンターズSとの比較と展望
2024年のスプリンターズSでは1番人気ながら伸びきれず7着という結果でしたが、その後の国内外レースで一段と充実しています。モレイラ騎手は「昨年は馬場状態などいくつか不利な点が重なった。今年は同じ轍を踏まないよう、仕掛けどころを見極めたい」と語っています。馬自身も調教での動きから真価を発揮しつつあり、多くのファンがGⅠ春秋制覇の瞬間を期待しています。
2025年スプリンターズS 出走予定馬ピックアップ
- サトノレーヴ(牡6・堀宣行)モレイラ騎乗
- ジューンブレア 調教評価上昇中
- ドロップオブライト 坂路好時計で出走予定
各馬とも調整が順調で、ハイレベルなメンバー構成となる模様です。舞台となる中山芝1200mは、スタートの巧拙や道中の位置取り、そして直線での瞬発力が極めて重要になるコースです。本番まであとわずか、さらなる調教や最終追い切りの様子からも目が離せません。
まとめ ― サトノレーヴの見どころとファンへのメッセージ
今年のスプリンターズステークスも、有力馬たちがそれぞれ充実したローテーションのもと、本番に臨みますが、サトノレーヴは調教・騎乗内容ともに現時点で最も充実している一頭と言えるでしょう。今季のGⅠ戦線を盛り上げてきたその走りを、最後まで見守っていきたいですね。