ゴルフ界の新星・須藤弥勒が明徳義塾中に電撃転校――世界ジュニア4冠少女の知られざる素顔とこれから
天才少女・須藤弥勒、中学2年生での大きな決断
須藤弥勒さん(14)は、2025年9月、高知県のスポーツ名門校・明徳義塾中学校へ転校を決意し、新たな一歩を踏み出しました。群馬県出身の彼女は幼少期からその卓越したゴルフセンスで注目を集め、世界ジュニア選手権で史上最年少優勝を果たし、ジュニアメジャー4冠を成し遂げた実績を誇ります。
9月16日、高知龍馬空港にその姿を現した弥勒さん。カメラを向けられても堂々と、「すごい暑いです。すごいワクワクしてます」と期待に満ちた表情で新生活を語りました。多くのテレビ局や関係者、そして報道陣が見守る中、彼女は明徳義塾中の寮に入寮し、本格的な高知での新たな日々がスタートしました。
2歳でゴルフを始め家族の絆と独自トレーニング
弥勒さんがクラブを初めて握ったのはわずか2歳のとき。コーチである父・須藤憲一さんのもとで、時に厳しく、時にユーモアを交えた“家族一丸”のトレーニングがスタートしました。自宅の庭や練習場はもちろんのこと、雨の日もシャワーを使ったイメージトレーニングなど、ユニークな発想で基礎を徹底的に磨き続けたのです。
父・憲一さんは「雨が来たよ!見て!方向見て!ナイスショット」と声をかけるなど、常に楽しく前向きな雰囲気で実践プラスイメージ力を鍛える練習を続けてきました。その成果はみるみる現れ、ジュニア大会で破竹の快進撃を見せます。
世界ジュニア選手権 史上最年少優勝の偉業
2017年、アメリカで開催された由緒ある「世界ジュニア選手権」6歳以下女子の部で、当時わずか5歳にして史上最年少で世界一に輝いた弥勒さん。その輝かしい瞬間は「ナンバー1!私が一番よ」と自信に満ちた言葉にも表れています。
同大会はゴルフ界のレジェンド、タイガー・ウッズも8歳で優勝経験があるジュニアの登竜門。50年の歴史を持ち、世界中から有望な選手が集う舞台で、その名を日本の少女が轟かせました。
- 2017年 世界ジュニア選手権 6歳以下女子の部 優勝(最年少)
- ジュニアメジャー大会通算4冠達成
- 各年代でのジュニアタイトル獲得
転校の決意と明徳義塾への想い
須藤弥勒さんが明徳義塾中への転校を決めた大きな理由のひとつは、三木監督の熱いオファーと、地域の温かさでした。地元・群馬県の自宅で「三木監督の熱いオファーだったり、高知の皆さんが温かく迎えてくれるのがすごく心地いい。高知の人はメンタルが強いので、精神的な面も鍛えていきたい」と話しています。
多くの名ゴルファーを輩出した明徳義塾。松山英樹選手や横峯さくら選手に続き、「次は須藤弥勒」となるような活躍を目指し、「伝説のプロになりたい」と力強く宣言。この強い意志が、彼女の成長をさらに加速させる原動力となっています。
寮生活と初練習、そして「高知魂」への挑戦
明徳義塾中への転入にあたり、弥勒さんは須崎市で転入届を提出。即日寮生活を始めるとともに、ゴルフ部の仲間たちと初めての練習に臨みました。練習後には「三木監督が“全国一緒に取りに行こう”と言ってくださったので、団体戦でも個人戦でも原動力になれるように頑張ります」と爽やかに意気込みを語っています。
また、「精神的な面も強くしていきたい。“高知魂”を学びたい」と、技術だけでなくメンタルの強化にも全力で取り組む姿が印象的です。多くの先輩ゴルファーへのリスペクトを示しつつ、自分自身も唯一無二の存在へと進化したい――その思いが彼女のすべての行動と言葉に表れています。
伝説のプロへ――須藤弥勒が描く未来像
「普通のプロじゃダメなの?」「うん、普通じゃダメなの!」と、冗談交じりに明徳義塾転校を報道陣に答える須藤弥勒さん。彼女が追うのは“伝説のプロ”という高みです。これまでの努力と家族の情熱、明徳義塾という新たな環境で培われる仲間との絆と「高知魂」。このすべてが彼女を、これまでの“天才少女”から、世界に名を刻むオンリーワンの“伝説”へと押し上げていくのでしょう。
ジュニアの大会で華やかな実績を残してきた須藤弥勒さんですが、彼女が歩み出した明徳義塾という新天地は、ゴルフだけでなく人間力を磨き、より大きな夢へとつなげるためのステージです。寮生活では多くの友人と切磋琢磨し、精神的にもたくましく成長していく姿が期待されています。
須藤弥勒さんのこれから――応援の声多数
須藤さんの転入に高知県民・明徳義塾関係者からは多くの応援と期待の声が寄せられています。それは単なるジュニアアスリートへの賛辞にとどまらず、地域の子どもたちへ勇気と希望を与える存在であり、ゴルフ界全体の未来を照らす“光”ともいえるでしょう。
- 「一緒に全国大会のてっぺんを取ろう」と激励した三木監督の言葉
- 同世代の仲間たちとハイレベルな切磋琢磨が始まる環境
- 多くのOB・OGが残した足跡が、新たな目標とモチベーションに
大きな期待と少しの緊張、そしてなにより新しい友だちとの出会いや挑戦に心が躍る14歳。これからの須藤弥勒さんの“伝説”の始まりを、見守り、応援し続けたいと思います。