ライフコーポレーション8月業績発表、成長を支える新たな生活提案
2025年9月、ライフコーポレーションが8月の月次業績を発表しました。総売上高は753億600万円、前年同月比2.3%増という好成績を収め、既存店売上高も1.3%増となりました。これで既存店売上高の増加は30カ月連続となり、安定した成長基調が続いています。
ライフコーポレーションの8月業績のポイント
- 総売上高:753億600万円(前年同月比2.3%増)
- 既存店売上高:1.3%増
- 客数:0.2%増
- 客単価:1.2%増
- 食品売上高:669億1800万円(3.0%増)
- 家庭用品・雑貨売上高:60億8400万円(3.6%減)
- 衣料品売上高:14億7600万円(0.7%減)
- その他:8億2800万円(0.2%増)
- 店舗数:316店(前年同月より5店増)
- 総売場面積:71万0357㎡(0.7%増)
この数字から、ライフが食品部門を中心に堅調な伸びを維持していることが分かります。一方、家庭用品・雑貨や衣料品は小幅な減少傾向が見られますが、全体としてはバランスの取れた構造となっています。
成長を支える戦略と強み
ライフコーポレーションの成長を支えているのは、首都圏・近畿圏への集中出店戦略と、豊富な独自商品ラインナップです。316店舗という店舗網は、日本の人口密集地をカバーしており、地域ニーズにきめ細かく応えています。
- マルチフォーマット展開(標準型スーパー、ライフスタイルストア、ナチュラル志向型、都心小型店など)
- 独自プライベートブランドの展開(スターセレクト、ライフプレミアム、ビオラル、スマイルライフ)
- 新商品や限定商品の開発、地産地消への取り組み
その中でも、健康志向・サステナブル志向の商品提案、地域密着イベント、デジタル化推進(電子棚札など)も評価されています。お客様の日々の暮らしを支える企業として、生活の「便利さ」「楽しさ」「安心感」を提供し続けています。
進化するリユース市場とSDGs:「エコライフココ」の挑戦
2025年9月19日、子ども用品リユースをテーマとしたショップ「エコライフココ テラスモール松戸店」がグランドオープンしました。これで直営6店舗目となります。子ども服リユースの提案とSDGs(持続可能な開発目標)への貢献を掲げるこの事業は、多くの家庭から注目を集めています。
子ども用品リユースがもたらすメリット
- 環境負荷の軽減:不要となった子ども服やおもちゃがリサイクルされ、廃棄物削減につながります。
- 家計の助け:成長が早い子どものため、コストを抑えて必要なアイテムを揃えられます。
- コミュニティづくり:店舗を通じて子育て世代の交流や地域ネットワークづくりが期待されます。
リユースショップは、商品の品質をしっかりチェックした上でリーズナブルな価格で提供することで、家計にも優しく、環境に配慮した選択肢となっています。
SDGsと企業の取り組み
近年、日本の流通・小売各社はSDGs達成に向けた行動に力を入れています。リユース・リサイクルの活性化は「つくる責任 つかう責任」や「気候変動への対応」といった目標に直結しており、こうした取り組みが企業価値の向上にもつながっています。
その意味で、エコライフココが実施しているような「子ども用品リユース」は、今後さらに拡大・発展の余地がある分野と言えるでしょう。
生活を支える小売の今後
2025年も引き続き、ライフをはじめとした大手スーパーマーケットチェーンは、新店オープンや既存店のリニューアル、デジタル技術の導入などを推進しています。新規出店や需要に応じた柔軟な業態展開によって、地域社会の多様なニーズに応えていくことが課題かつ成長の源泉となります。
- 利便性と快適性を両立した店舗づくり
- 食品ロス削減やエコ商品の拡充
- デジタル活用によるレジや棚の効率化
- 健康志向食品・サステナブル商品の拡大
家計負担が増し、環境意識が高まる中、消費者に寄り添ったサービスや提案力がより一層求められる時代となっています。大手スーパーの売上堅調や新たな生活提案が、今後の〈生活の質〉向上のカギを握っていると言えるでしょう。
さいごに – これからの「ライフ」と「エコライフ」
スーパーマーケット「ライフ」の安定成長、そして「エコライフココ」のようなリユースショップの新規開店は、今の日本社会の生活を映す大切なニュースです。これからも各企業が持続可能な暮らしと地域コミュニティの充実に向けて様々な取組みを進めていくことが期待されます。