松井証券で注目される「高配当株投資」―9月配当取りベスト30と新NISA時代の選び方

はじめに

最近、投資家の間で高配当株が大きな注目を集めています。特に2024年からスタートした新NISAの普及により、資産形成志向の高まり、投資の長期化、配当重視の運用姿勢が日本株市場全体で定着しつつあります。松井証券では、9月に配当取りを狙える「高利回り株」ベスト30を毎月のランキングとして紹介し、個人投資家の支持を得ています。この記事では、松井証券発の最新情報をもとに、高配当株投資の魅力やメリット、注意点、選び方のコツなどを丁寧に解説します。また、割安株や連続増配銘柄、新NISAとの相性についても触れていきます。

高配当株とは?

  • 高配当株とは、株価に対する年間配当金の割合(配当利回り)が相対的に高い銘柄を指します。一般に利回りが3%を超えると「高配当」と言われ、最近は5%以上の銘柄も増加中です。
  • 日本企業の多くは、株主還元策として配当金を支払う傾向が強まっており、安定的な収入源を求める個人投資家から高配当株が支持されています。

9月配当取りを狙える「高利回り」ベスト30 ─ プライム市場編

松井証券が公表した2025年9月期の配当権利確定日を軸に選んだ「高配当ベスト30(プライム市場編)」には、下記のポイントがあります。

  • 配当利回りランキングでは、ダイドー(5.54%)青山商事(5.48%)ネツレン(5.48%)クリップコーポレーション(5.48%)など、利回りが5.4%以上の銘柄が多数登場しています。
  • タマホームは10期連続の増配を達成し、配当利回り5.38%。増配傾向のある企業は、今後も優良な投資先として注目が続きます。
  • 東証プライム平均利回りは約2.57%(2025年6月時点)。従来比で高い利回りの銘柄が多く、「割安株」特集でも推奨されています。

9月配当「スタンダード・グロース市場」ベスト30の特徴

プライム以外にも、スタンダードやグロース市場においても高配当株ランキングが発表されており、9月の権利付き最終日に合わせて利回り3%超の銘柄が続々登場しています。

  • アビスト(3.01%)扶桑電通(3.10%)など、個性的な企業が上位入り。中小型株にも利回りが高い銘柄が見られます。
  • 一部銘柄では、株主優待も配当と併せて実施。効率的な投資を目指す人にとっては、優待権利の有無も銘柄選定の重要なポイントです。
  • 権利付き最終日には投資家の売買が集中。配当取り戦略には注意が必要です。

新NISAと高配当株投資の関係

2024年からスタートした「新NISA」は、長期・積立に向く非課税口座の上限額が大幅に拡大され、高配当株を活用したインカム重視の資産形成に適した制度となっています。

  • メリット:配当金が非課税で受け取れるため、インカムゲイン(定期的な収入)を最大化できます。長期保有が前提のため、安定成長企業・連続増配企業に投資する人が増えています。
  • 注意点:配当利回りが高すぎる銘柄は「減配リスク(将来的な配当金の減少)」も。財務状況や事業継続性を慎重にチェックしましょう。新NISA口座では、途中売却しても非課税枠の再利用ができないため、長期目線が必須です。
  • 選び方:

    • 過去の増配実績(例:花王、三菱HCキャピタルなど連続増配の銘柄)
    • 安定した収益基盤を持つ企業
    • 配当性向・財務の健全性
    • PBRやPERなどの株価指標にも注目しよう
    • 業種分散もリスク対策として重要

高配当株投資のメリット

  • 安定的なインカムゲインが期待できる(配当金)
  • 株価下落局面でも配当収入が資産安定の支えとなる
  • 増配傾向のある企業の株価は、長期上昇の期待が高い
  • 新NISAを活用することで、配当への税金負担がゼロに

注意点:高配当株のリスク

  • 減配リスク:景気悪化や業績不振で配当が減る場合がある
  • 一時的に利回りが高くなっていても、それが継続するとは限らない
  • 高配当銘柄は成熟産業に多く、急成長より安定重視
  • 分散投資せずに一点集中するとリスクが高まる

配当利回りランキング・注目銘柄(抜粋)

  • ダイドー(5.54%):配当優待、株価安定感◎
  • 青山商事(5.48%):実績十分、安定収益が魅力
  • タマホーム(5.38%):10年連続増配で長期投資に最適
  • オンワードHD(5.04%):配当+業績改善で期待

割安株としての高配当銘柄

高配当株の中には、「株価指標(PBR・PER)」が割安に評価されている銘柄も多く、特集記事ではこうした企業群が強調されます。
割安株は、株価上昇によるキャピタルゲインと安定配当の両取りを狙いたい投資家に人気です。

  • PER(株価収益率)が業界平均を下回る銘柄
  • PBR(株価純資産倍率)が1倍未満の「資産株」
  • 事業成長や財務改善があれば、株価上昇余地も高い

連続増配株と「非減配」銘柄

  • 花王:35期連続増配。三菱HCキャピタル:26期連続増配利回り4.2%。長期投資志向には魅力的な銘柄です。
  • 「配当が減らない隠れ増配株」は安定収入を求める人に適しています。

松井証券での高配当株投資のポイント

  • 最新ランキング記事は松井証券サイトで毎月更新される。
  • 注文、購入単位、優待の有無など細かい情報も随時チェックできる。
  • 新NISA専用口座での注文が便利。

まとめ:「高配当株」は新時代の資産形成戦略

高配当株投資は、株主還元を重視する日本企業の新たな潮流の中で、投資家に安定収入と成長の両方をもたらす有力な選択肢です。松井証券の配当利回りランキングを参考に、9月配当取りの好機や新NISAとの併用で、賢く着実な資産形成を目指しましょう。
投資の世界は日々変化するため、最新情報の取得や分散投資、リスク管理を心がけて、長く安定した資産運用を続けてください。

参考元