話題の月10ドラマ『ぼくほし』、最終章・第10話――生徒会コンビの絆と、迫る問題への決断

『僕達はまだその星の校則を知らない』最終章ついに放送――感動と衝撃のクライマックス

2025年9月15日夜10時――カンテレ・フジテレビ系“月10ドラマ”『僕達はまだその星の校則を知らない』(略称:ぼくほし)が、最終章・第10話を迎えます。主演は磯村勇斗さん、共演に堀田真由さん、稲垣吾郎さんら豪華キャストが脇を固める本作。繊細なテーマと、現代の学校を舞台にした人間ドラマが高い評価を得てきましたが、いよいよ最後を迎える今夜、どのような真実と結末が待つのでしょうか。特に第10話は“生徒会コンビ”を演じる南琴奈さんと日高由起刀さんの存在が大きな鍵となり、2人からのコメントも大きな話題となっています

ストーリー総括――「ぼくほし」が伝えてきたもの

このドラマは、私立高校の共学化という近年のリアルな教育現場の課題を背景に、スクールロイヤー(学校弁護士)として派遣された主人公・白鳥健治(磯村勇斗)が、多様化する生徒たちの問題と、教師や保護者たちの葛藤、さらには自身の家族関係とも向き合いながら、法や校則では解決しきれない若者たちの青春と成長を見守ります。ヒロインの幸田珠々(堀田真由)、理事長の尾碕美佐雄(稲垣吾郎)ら、それぞれの立場で教育現場を支える人々の姿が丁寧に描かれる学園ヒューマンドラマです

第10話あらすじ――「信じがたい知らせ」と、試される絆

第10話は、物語全体のクライマックスとなる衝撃的な事件から始まります。大学への推薦が決まったものの、数日間学校を休んでいる斎藤(南琴奈)を心配した鷹野(日高由起刀)は彼女に連絡を取るものの、返事がありません。その間にも、教師たちは待遇改善を訴え、労使交渉の機運が高まる中、理事長と健治の間には新たな軋轢が生まれます。そして、学校を揺るがす「生徒が大麻所持の容疑で警察に逮捕された」という衝撃のニュースがもたらされ、健治と学校関係者、そして生徒たちは大きな選択を迫られます

生徒会コンビ“斎藤&鷹野”――最終章の中心となった2人の視点

  • 斎藤(南琴奈):進路に悩む期待の星だったものの、突如学校を休み、そのまま事件に巻き込まれるというショッキングな展開。生徒会の副会長として周囲からも頼られ、友人思いな性格がこれまで描かれてきました。一方で、人知れず大きなプレッシャーに苦しみ、孤立していく姿が生々しくリアルです。
  • 鷹野(日高由起刀):斎藤の相談相手であり親友。斎藤の不在を心から憂い、なんとか連絡を取ろうと奔走します。他人への思いやりと責任感が強く、生徒会の良心ともいえる存在。今回の事件をきっかけに、彼自身の成長や変化も丁寧に描かれます。

この2人からの特別コメントも公式で発表され、作品が目指した「問題を抱える学生同士の支え合い」や「大人と子どもの本音のぶつかり合い」など、最終章にふさわしい深いメッセージが込められていると話題です

健治の決断と涙の理由――スクールロイヤーは何を守るのか

健治は、学校や社会構造の矛盾に直面しながらも、生徒の人生を本気で考える大人として葛藤します。第9話では、離れて暮らしていた父・誠司と文化祭で再会し、互いを理解しきれない現実を前に気持ちが揺れ動きました。しかし、ヒロイン珠々との交流を経て、「138億年の宇宙史の中で、あなたがいる時間に生まれたことが僕の勝ち」という名言を残し、「人は他人の存在によってしあわせが生まれる」ことを実感する良質なヒューマンドラマの側面も浮かび上がります

第10話では、スクールロイヤーとしての役割のみならず、「教育現場で本当に守るべきものは何か」と何度も問われることとなり、健治の選ぶ道に多くの視聴者が共感しました。生徒を守るために健治が下す“決断”と、その結果涙する生徒たち――ドラマを通して描かれてきた「大人ができることの限界と可能性」というテーマが最も強く表れた回ともいえるでしょう

“ぼくほし”が映し出す、現代教育のリアルとドラマの限界

この作品は、少子化や共学化多様化する生徒の悩み学校と社会の壁教師の待遇問題など、現代の教育現場が抱える課題を真正面から描いています。その丁寧な描写がドラマ好きから高く評価される一方で、「問題解決の手法や現実とのギャップ」に一部視聴者から課題を指摘する声もあります。「優しい世界」の魅力と、「社会問題の厳しさ」のバランスに悩みつつ作り上げられたシリーズであり、最終章も決して“解決して終わる”だけの作品ではなく、観る側それぞれに「考えるきっかけ」を残すことが最大の特徴です。

特に第10話では、少年事件や薬物問題といった重い現実にも挑みながら、生徒・教師・保護者、そして法律の専門家であるスクールロイヤーの連携を通して“学校とは何か”“社会は若者に何を求めるのか”といったテーマが深く掘り下げられました。

今後への問いかけ――『ぼくほし』が私たちに託したもの

  • 教育現場の課題は複雑で答えが一つではない――本作では「大人の正義」や「子どもの幸せ」が時にすれ違う現実を細やかに描きました。
  • 支えあう友人や大人の存在が、困難に光をもたらす――斎藤と鷹野の絆、健治や珠々の本音、理事長や教師たちの葛藤は、多くの共感を呼びました。
  • 事件や悲しみの先に、再び歩み出す勇気が描かれる――「ぼくほし」の物語は、答えではなく“問い”を残して幕を下ろします。

生徒会コンビが語る、最終話のみどころと視聴者へのメッセージ

第10話の放送にあわせ、斎藤役・南琴奈さんと鷹野役・日高由起刀さんからもコメントが到着しています。2人は「登場人物がどんな困難にも支えあい、見えない未来にも希望や勇気を持とうと懸命にもがく姿が、きっと多くの人の心に残ると思います。」と語り、この最終章に“見守る大人”の存在の意義や、“生徒たちが主体的に乗り越えていく姿”への想いを強調しました。彼らのリアルな心情表現と、難題を前にした時の心の成長が、まさしく“ぼくほし”を象徴するエピソードになっています。

まとめ:『ぼくほし』最終章が残したもの――希望と問い

『ぼくほし』は、そのタイトルが示すとおり、「まだその星の校則を知らない」若者たちが、出会いと別れのなかで成長し、本当のルールや自分だけの価値を見つけていく物語です。最終章・第10話では、社会問題と青春の瑞々しさがクロスし、涙と衝撃、そして希望が詰まった一夜となりました。視聴者一人ひとりが自分の“星(居場所)”について考える、そんな深い余韻を残す最終回と言えるでしょう。

参考元