激レアさんを連れてきた――25年間テレビもネットも見ず、コロナ禍も知らずに暮らす人が語る驚きの生活

はじめに――「激レアさんを連れてきた」最新回が描く異世界のような日常

テレビ朝日系列の人気バラエティ番組「激レアさんを連れてきた。」は、普通では考えられないような体験や価値観を持つ人物=“激レアさん”を毎回紹介し、多くの視聴者の共感と驚きを呼んできました。2025年9月15日放送では、驚くべき背景を持つ2人の激レアさんが登場しました。そのうち特に大きな話題となっているのが、「25年間テレビもネットも見ていない人」――リョウさんです。

リョウさんは、2000年以降ほとんどの人が当然のようにテレビやインターネットに接続し続けている現代において、まるで別世界を生きているかのような生活を続けています。彼はなんと25年以上、テレビもネットもほぼ使わずに生活してきたのです。

テレビもネットも見ない――情報から断絶された日常

  • リョウさんの日常は、現代日本社会のほとんどの人々が当たり前に享受する情報インフラに全く触れていません。スマートフォンは持たず、ニュースもネットも見ないため、「情報弱者」と呼ばれても不思議はない状況です。
  • しかし、彼は「最低限の情報」を手に入れながら生活しているとのこと。その方法は自分独自の工夫で、知人や実際の会話、街の空気など、様々なアナログな手段で必要な情報を察知しているそうです。
  • それでも、現代の世の中を象徴する出来事――例えば「コロナ禍」についてまったく知らずに過ごしていたことが、本人も出演者も衝撃を受けるポイントとなりました。

コロナ禍も知らないまま――2020年代社会との断絶

2020年から世界を一変させた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。マスク着用やソーシャルディスタンス、飲食店の営業規則の激変など、市民生活のあり方は大きく変化しました。ほぼ全員が「コロナ禍」の情報を意識して暮らしていた最中、リョウさんはまったくその存在を知らずに日常を送っていたのです。

例えば彼がよく通っていた飲食店が、コロナ対策の一環として「スマホオーダー」を導入した際、注文の仕方が分からず困惑したと言います。店員に直接声を掛ける習慣から離れ、機械やアプリを介して注文する仕組みに馴染めず、戸惑いを隠せませんでした。このような場面が、「今の自分が世間の変化についていけてない」と痛感させる一因となったそうです。

激レアさん――個性的な人生観と言葉

  • リョウさんは番組内で自身の暮らしぶりについて「情報の洪水の中にいると、本当に自分が必要としている情報が埋もれてしまう」と語りました。世間が何となく不安になったり、流行に左右されて消耗することが嫌だったとも述べています。
  • 最小限の情報しか取り入れないことで、心穏やかな日々が続く反面、いざ社会的な変化や大事件の存在を知らないことで困難に直面することもあるそうです。

テレビもネットも見ない生活の“メリット”と“デメリット”

メリット

  • 情報に振り回されないため、心の平穏を保ちやすい
  • ネガティブなニュースに感情を左右されることがない
  • 集中力や創造力を維持しやすく、本当にやりたいことに没頭できる
  • 人間関係を大事にしやすく、直接体験を重視したコミュニケーションが自然に生まれる

デメリット

  • 大きな社会変化や危機的な情報を取り逃しやすい
  • 最新技術やトレンド、市民の常識を知らず困ることがある
  • コミュニケーションの幅が狭まり、話題についていけない場合がある(例えば大谷翔平選手の活躍など)
  • 生活の利便性が損なわれる可能性がある(スマホオーダーなどIT化されたサービスへの適応)

番組での出演者の驚きと考察

番組MCを務めるオードリーの若林正恭さんやゲストの池田美優さん、福田麻貴さん(3時のヒロイン)は、リョウさんの情報量の少なさに衝撃を受けていました。若林さんは「自分たちが当たり前と思っていることでも、意外とそうじゃない人がいる」と感想を述べています。芸能人の名前の認識度や世間の常識も、こうした情報断絶の中では全く異なるものになるという実例です。

また、現代日本の「情報量の多さ」に対して、リョウさんの生き方が「本当に必要なものだけを選択する勇気」として、多くの視聴者や番組スタッフに強い印象を残しました。

現代社会の変化と情報格差

  • テレビやネットを見ないという選択は、単なるライフスタイルの一つですが、現代社会ではとても珍しく、「情報弱者」と呼ばれる一方、情報の洪水から身を守る術とも言えます。
  • スマートフォン・パソコン・SNS・動画配信サービスなどが生活の中心となる一方、その負の側面も多く指摘されている昨今。ネット依存や情報過多によるストレス、心理的負担から距離を取る手段として、リョウさんのような生き方も一定の需要と共感を生むようになっています。
  • ただし、感染症予防や緊急時の避難、災害時の注意事項など「生活に直結する重要情報」を受け取る手段が限られることは、リスクが大きいと言えます。特にコロナ禍のような世界規模の危機に気付かず生活を続けることは、社会的孤立に直結する可能性もあります。

まとめ――リョウさんの姿が投げかける問い

リョウさんのエピソードは、現代のあらゆる情報社会・インターネット社会の中で「本当に大切なことは何か?」を考えさせるものでした。情報があふれる現代で、敢えてその流れを遠ざけて生きることは、孤独と安らぎの両面を持ち合わせています。彼の人生と選択が、私たちに新しい価値観を問いかけてくれています。

放送情報・視聴方法

  • 本放送:2025年9月15日(月)午後11:15~11:45(テレビ朝日系24局)
  • TVerにて無料配信(期間限定)、TELASAでは過去回も含めて配信中

視聴者・社会へのメッセージ

インターネットとテレビが暮らしの中心になる現代社会で、「情報断絶」という逆の道を選んだリョウさん。その生き方は誰にでも真似できるものではないかもしれませんが、「自分で選びとる情報のあり方」「本当に心が満たされる生き方」を問い直すきっかけになるかもしれません。

また、番組スタッフは「これからの時代、情報社会の中で生きる私たちに新しい視点を提供するため、今後も強い個性や独特な体験を持った激レアさんの登場を続けていきたい」と話しています。

その他:同回に登場したもう一人の激レアさん

  • 奇抜な髪型で話題のオオダテさんも登場。世界的大手自動車メーカーのプロジェクトリーダーで、見た目の強烈さとは裏腹に超優秀な人物。SNSでバズった髪型が新型車の開発にも役立った、という驚きのエピソードも語られています。

参考元