ローガン・ポール、新時代のWWEスターへ――パリで繰り広げられたジョン・シナとの歴史的一戦

2025年8月31日、世界中のプロレスファンが熱狂した「WWEクラッシュ・イン・パリ」では、ローガン・ポールジョン・シナという二大スターによる夢の対決が実現しました。この一戦は、単なるスター同士の激突にとどまらず、現代WWEの命運を握るとも言えるドラマ性と技術が交錯する、まさに「歴史的な夜」となりました。
ここでは、ローガン・ポールがなぜ新時代のWWEを担う存在とみなされ始めているのか、そしてシナとの死闘を通じて何を語ったのか、現地取材や関係者の証言、試合後のコメントをもとに詳しくお伝えします。

パリでのWWEクラッシュ――シナの集大成を背負う対戦相手、ローガン・ポール

今回のシナ対ローガン・ポール戦は、ジョン・シナのフェアウェルツアーのハイライトとも言える位置づけでした。シナは長年WWE界の象徴的存在として君臨し、数々の伝説を打ち立ててきましたが、集大成に位置づけられるこの試合で相手に選ばれたのが、異業種から現れたカリスマ的存在、ローガン・ポールでした。

  • 両者のスタイルとキャラクター性が対照的で、ベビーフェイス(正統派)のシナに対し、持ち前の「嫌われ力」や挑発力を前面に出したローガンは、WWEがこれまで積み上げてきた「ベビー対ヒール」の黄金公式を新たな形で体現しました。
  • 試合前のプロモでは、ローガンがSmackDownでシナを「あえてプロのふりをしている」と挑発し、両者の言葉のバトルに大きな注目が集まりました。
  • 当日のパリ会場は超満員。世界中から詰めかけた観客が二人のスターに大歓声を送り、その熱気が試合全体を包み込みました。

歴代スターへのリスペクトが詰まったシナの圧巻ムーブ

試合は開始からハイレベルな攻防が続きました。特に特徴的だったのは、ジョン・シナがキャリアを総括するかのように、自身の必殺技だけでなく、これまで激闘を繰り広げたライバルたちのフィニッシュムーブ――ドルフ・ジグラーの「ジグザグ」、AJスタイルズの「スタイルズクラッシュ」など――を次々と繰り出した点です。

  • シナ自らがWWEの歴史に対するリスペクトを体現したこの流れは、長年のファンにとっても感涙もの。観客は技の一つ一つに大きなリアクションを見せました。
  • ローガン・ポールもシナならではの「強さ」と「器の大きさ」を全面的に受け止め、彼自身のアスリート性やヒールとしての演出力を最大限に発揮しました。

死闘――互いに限界まで攻め続けた名勝負

シナとローガンの攻防は、どちらも一歩も譲らぬ展開に。ローガンは試合中、持ち前の運動神経と大胆なムーブで観客を熱狂させるだけでなく、シナのムーブや世界観に食い下がり、WWEメインイベントにふさわしい存在感を発揮しました。
両者のパワー、スピード、そして巧みな心理戦には会場も息を呑むほど。ラストはシナの勝利で終わりましたが、ローガンもまたその実力とスター性を広く知らしめる結果となりました。

  • ローガンは「この試合はピーク・プロレスリングだ」と名乗り、リング上での充実ぶりを試合後コメントにて語っています。
  • 試合の粗や荒削りだった部分を指摘されたものの、両者の存在感や「物語性」が会場全体に深く浸透し、単なる技巧勝負にとどまらぬ感動を生み出しました。

ローガン・ポールが語ったジョン・シナの「プロレス・マスタリー」

このパリでの大一番の後、ローガン・ポールは自身のSNSやメディアインタビューで、シナのことを「究極のマスター(達人)」「真のプロフェッショナル」と称賛しました。彼自身、YouTuberからボクサー、WWEレスラーへと異色の経歴を歩みつつも、世界トップレベルの舞台でここまで輝き続けることの難しさ、そしてそのハードルの高さを痛感した様子です。

  • 「シナはプロレスリングのすべてを知っている。リングの上での判断、表現、観客の巻き込み方、全てが完璧だった」
    ――ローガン・ポール試合後コメントより。
  • また彼は「自分がここまで来られたのは、挑戦し続け、そして歴史を作る相手と向き合うことで得られる経験のおかげだ」と振り返りました。

伝説の継承者か?WWEの「顔」として期待されるローガン・ポール

実際、今回の対戦を経てローガン・ポールの評価は大きく上昇しています。元WWEスーパースターのケビン・ナッシュも複数メディアで「ローガン・ポールは将来的に会社を担う逸材になれる」と明言しているように、WWE運営陣からもそのスター性や集客力を強く期待されています。

  • 特にSNS世代の若年層・ライトファンへの影響力は絶大で、WWEの新たな拡大路線においてもローガンの役割は今後ますます重要となるでしょう。
  • 異業種からの登場ながら、オーセンティックなWWEの世界観と技術を両立し、既存のスター達とも互角以上のパフォーマンスを見せている点が高く評価されています。

観客・レビューサイトの反響――多面的な評価

「歴史的名勝負」「物語主導の一戦」と賛辞が集まる一方で、プロレス評論家や観戦レビューサイトでは、細部の粗さや場面ごとの荒削りさ、無理やり感の残る展開を指摘する声もありました。しかしそれ以上に、観客に圧倒的なインパクトを残したローガン・ポールの存在感には、多くのメディアが脱帽しています。

  • 一部レビューでは「5/10」と評価されつつも、「王者としての風格と新世代選手との化学反応が観客を魅了した」など、エンターテインメント性に重きを置いた好意的なコメントが目立ちます。
  • やや荒削りな試合運びも、逆に「この先へ続く物語の序章」として観客の期待を高める要素となりました。

ローガン・ポール今後の展望――WWEの新たな「顔」へ

ジョン・シナとの一戦が大きな転機となったローガン・ポール。メインストリームの枠を超えた彼の存在は、新時代WWEの拡大や多様化にもマッチしており、同団体が次なるグローバル展開を進めるうえで最重要の「顔」として期待が集まります。

  • 今回培われた経験、自信、そして観客との一体感は、彼がこの先さらに大きな舞台で活躍するための大きな糧となるでしょう。
  • 多くのレジェンド級レスラーたちが彼に太鼓判を押している今、ローガン・ポールがWWEの象徴・リーダーへと成長していく道のりから、今後も目が離せません。

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