みなとみらいが創造の拠点へ――ExPLOT Studio公開スタジオと新たな電動ボート体験が切り拓く未来

横浜・みなとみらいは、潮風と都市文化が交差する新たな創造の拠点として、いま再び注目を集めています。2025年夏、地域を代表するアーティスト・クリエイターの活動現場を一般公開する「ExPLOT Studio」と、ヤマハが推進する次世代電動ボートによるクルージング体験「e-Float Terrace」が同時期に話題となり、多様な人々が交わる新しい都市の風景が広がっています。

みなとみらい「ExPLOT Studio」――18組の作家による公開スタジオ

ExPLOT Studioは「成果」「実験」「構想」「多様性」の意味を込めた新しいシェアスタジオです。ここでは、アートやデザインだけでなく、IT、福祉、企業、大学など、多彩な分野の才能が集い、共に創造と交流を繰り広げています。
2025年7月から9月にかけては、18組のアーティスト・クリエイターが〈長期入居11組+短期入居7組〉という体制で、普段見ることができない制作現場を一般に公開する「オープンスタジオ」を開催。みなとみらいという都市の中心地で、創作のプロセス自体をまるごと体験できる貴重な機会となっています。

  • 長期入居作家(2025年7月~2026年2月):キム・ガウン、飯嶋桃代、QUMU、片岡純也+岩竹理恵、淺井裕介、中川達彦、三浦かおり、伊東純子、汎用動力研究所(牛島達治・何梓羽・八木温生)、君塚史高、N and R Foldings Japan(川本尚毅)、ヤング荘 など計11組
  • 短期入居作家(2025年7月~9月):トラリス/松本秋則、野中美里、副島泰平、木村 薫、駒嶺ちひろ、大原由・山本未知(thirdkindbooks)、相澤安嗣志 など計7組

こうしたシェアスタジオは普段は非公開ですが、「オープンスタジオ」期間中は誰でも自由に出入りし、作家と交流しながらアートの生まれる瞬間に立ち会うことができます。トークイベントやワークショップも定期的に開催され、文化都市・横浜を象徴する新たな交流ハブとして地域活性化に貢献しています。

みなとみらい21地区・PLOT48――再開発と創造都市の中核として

このExPLOT Studioが位置する「PLOT48」(横浜市西区みなとみらい4-3-1)は、「ビジネス」「観光」「文化」「環境」の多彩な機能が融合するみなとみらい21地区の中心。「テラス棟」を活用して、クリエイターや市民が自由に集い、新たな発想を育む「実証実験事業」としてスタートして以来、さらなる賑わい創出とイメージアップに寄与してきました。

  • 長期入居は8か月間(2025年7月~2026年2月)、短期入居は3か月間(2025年7月~9月)。
  • 毎月定められた家賃で利用でき、共用スペースやイベントスペースも設置。
  • 「活動率(日数)が50%を超えているか」「オープンスタジオ等のイベントに積極的に参加できるか」など、入居基準は公開・協業型の運営スタイルを重視。
  • 「ヨコハマトリエンナーレ2020」の会場実績もあり、アートを軸にしたまちづくり・コミュニティ形成が継続的に図られています。

このように、みなとみらいは都市再開発と創造性の拠点が融合した新しい時代の「文化都市」へと進化しています。

ヤマハが生み出す静寂のクルージング体験「e-Float Terrace」

2025年10月18日には、ヤマハが次世代の電動ボート体験「e-Float Terrace(イー・フロート・テラス)」を横浜みなとみらいで開始します。最大の特徴は、ヤマハ独自の電動操船システム「HARMO(ハルモ)」を搭載することで、驚くほど静かな航行と滑らかな操作性を実現。エンジン音がほとんどなく、波の音や風を感じながら、水上散歩のようなクルーズを体感できます。

  • 環境配慮型の次世代ボート:「HARMO」は静音性が高く、排出ガスがゼロの電動推進システム。
  • クルージング体験の深化:「e-Float Terrace」では、従来型ボートとは異なり、環境や騒音に配慮した快適な水上体験が楽しめる。
  • 出航場所と運航スケジュール:横浜みなとみらいを発着点に、2025年10月18日より公式運航を開始[ニュース内容2・3]。

都市型ウォーターフロントの象徴である横浜・みなとみらいの運河や海上で、未来的かつサステナブルなモビリティを体験できるこの取り組みは、日本の水辺観光や街づくりにも大きなインパクトを与えるものです。

アートとイノベーション、多様な出会いの場へ

ExPLOT Studioのオープンな制作現場、ヤマハの次世代電動ボートによるクルージング。そのいずれもが「みなとみらい」で展開されていることは、都市が「創造」「挑戦」「交流」の最前線であることを端的に物語っています。

美術やデザイン、最先端テクノロジー、そしてサステナブルなライフスタイル。ジャンルを超えた人々が、街に息づき、交わり、新しい価値を生み出す場。それが今のみなとみらいです。

  • 地域住民・来街者の体験:普段見られない制作現場を直接見ることで、創作への興味や理解が深まる。
  • 参加型・共創型の取り組み:トークイベントやワークショップ、水上アクティビティなど、多様な世代が集い、交流できる機会が増加。
  • 新しい観光資源として:アート・クリエイティブ産業×観光×まちづくりの好循環が生まれている。

今後も「みなとみらい」では、既存の枠組みを超えた挑戦が続きます。創造性と革新性が高まる地域の姿を、市民一人ひとりが体験し、育てていくことが求められます。

みなとみらいを歩こう、新しい価値を見つけよう

新たな創造の現場に触れる「ExPLOT Studio」、そして都市型ウォーターフロントで未来を体感できる「e-Float Terrace」。いずれも、みなとみらいだからこそ実現できる先進的な取り組みです。

これらのニュースは、都市の「賑わい」「交流」「共創」を一層促進するものであり、今後もみなとみらい発の新しい文化・産業の胎動に、ますます期待が高まることでしょう。

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