シソンヌじろうさんが地元・弘前で子どもたちと交流――笑いでつなぐ地域と健康
弘前市が誇るお笑いコンビ「シソンヌ」、地元で新たな挑戦
弘前市出身で、現在日本中で人気を集めているお笑いコンビ「シソンヌ」。そのメンバーであるじろうさんが、2025年9月に地元・青森県弘前市で、子どもたちや地域の皆さんと笑いを通じて交流するイベントを実施しました。
シソンヌといえば、洗練されながらもどこか親しみやすいコントで、幅広い世代に「親子で楽しめるお笑い」として支持され続けています。今回のイベントでは、「お笑い芸人さんに会えた!」と歓声を上げる地元の子どもたちや、「スターが沢山居ますね」と驚く市民など、弘前がにわかに盛り上がりを見せています。
イベントの概要と狙い
イベントは弘前市内で開催され、じろうさんと一緒に台本の読み合わせやコントの体験が行われました。これは、「笑いと健康」をテーマに、子どもから大人まで幅広く健康増進を目指す弘前市独自の取り組みのひとつとして企画されました。
第一部は中学生から25歳以下の市民を対象に、第二部は26歳以上を対象とし、それぞれ地域に根ざした交流が実現しました。参加者は事前予約制で、弘前在住や通勤・通学する方が対象となりました。
- 開催日:令和7年9月7日(日)
- 時間:第一部 13:00-14:15/第二部 15:00-16:15
- 場所:弘前市内(非公開)
- 参加方法:専用フォームで事前予約
- 参加費:第一部 無料/第二部 2,000円(当日徴収)
- 定員:各回20名
笑いの力で伝える健康とコニュニケーション
このワークショップの特徴は、シソンヌじろうさんによる「隣人ネタ伝授」など、プロのコント制作過程を体験できることです。台本の読み合わせでは「普段何気なく観ているコントが、こうやって形になるんだ」と驚きを隠せない参加者の姿も多く見られました。
また、笑い合うことで緊張がほぐれ、参加者同士も自然と打ち解けていく様子が印象的です。
「土手町歩いてたら芸人さんに会えた!」――地元の驚きと喜び
イベント当日は、青森県弘前市の町なかでも「土手町歩いてたらシソンヌじろうさんに会えた!」「本当にテレビで観るスターが町にいるなんて」と驚きや喜びの声が各所で上がりました。地元ファンの間では「見かけた」「すぐ近くで声をかけてもらえた」といった体験談もSNSで急速に拡がりました。
また、地元を代表する商店街の店主やカフェのオーナーからは、「地元出身のじろうさんが帰ってきてくれるのは本当にうれしい」「子どもたちが目を輝かせている」と歓迎する声も聞かれました。
シソンヌライブ『quatorze』も弘前で大盛況
今回のワークショップと時期を同じくして、シソンヌは全国ツアー「シソンヌライブ『quatorze』」の開催地のひとつとして青森県弘前市に上陸しました。
2025年8月22日(金)から8月24日(日)にかけて、弘前文化会館 大ホールで全3公演が行われ、チケットは即完売。例年ながら、東京・静岡とあわせた全国30公演の中でも、特に弘前公演には地元と全国からのファンが詰めかけ、大変な盛り上がりとなりました。
- ライブは全て新作コント
- 未就学児入場不可(中高生や親子向け限定公演あり)
- オンライン配信・アーカイブ有り
このライブでは、懐かしい故郷や地元愛あふれるネタの一幕も披露され、観客の爆笑を誘いました。ファンの中には、ライブ用に過去の台本を弘前で読みに訪れる方や、町歩きを楽しみながらコントの世界観を感じる人も多く、地元と芸能の交差点として弘前の存在感がさらに高まりました。
健康増進ワークショップの現場から――子どもたちへのメッセージ
「笑いには心を軽くする力がある」と語るじろうさん。今回、ワークショップの冒頭でじろうさんは「人前で表現するのは恥ずかしいこともあるけど、コントは日常の中から生まれる。みんなの隣にも面白い出来事はたくさん転がっている。思い切って挑戦してみて」と、参加者にメッセージを送りました。
本番さながらの読み合わせ体験や、即興で行われた「隣人ネタ講座」では、地元の中高生が初めて出会った舞台表現やユーモアの奥深さに目を輝かせていました。「最初は緊張したけれど、じろうさんの言葉や表情に勇気付けられました」と語る声もあり、プロによる指導の下で自分らしく笑いを発信する楽しさが伝わったようです。
街全体がスターを迎える雰囲気――弘前だからこその一体感
イベント期間中は、地元テレビ局や新聞、ネットメディアでも連日取り上げられ、弘前市内は一種のお祭りムードに包まれました。「笑いのプロ」が街中を歩いたり、地元産品を手にする様子が報じられると、大人も子どもも思わず笑顔に。お笑いのライブやワークショップをきっかけに「弘前って面白い人が多い町なんだな」と再発見する来場者も少なくありませんでした。
特に、イベントでは地域の高齢者の健康づくり支援も重視されており、笑いが心身の健康に及ぼす「笑い療法」的な観点から、今後も継続的な取り組みとして注目されています。
シソンヌじろうさんがつなぐ、笑いと地域と未来
今回のイベントやライブを通じて、弘前市出身のお笑い芸人がふるさとで活躍する姿は、多くの子どもたちや地域住民に勇気と刺激を与えました。シソンヌじろうさんは「どんな場所にいても、表現する楽しさや挑戦する気持ちを忘れずにいてほしい」と語りかけます。
弘前に生まれ、東京で活躍するじろうさんが故郷に恩返しし、地域と笑いを軸に新たな価値を生み出していく本プロジェクト。今後も地元を巻き込みながら、「笑いが生まれる場所」としての弘前の魅力が全国、世界へと広がっていくことでしょう。
シソンヌのコントの世界に、都会と地方の垣根はありません。子どもたちが「芸人さんに会えた!」と笑顔になった日の記憶が、これからの弘前や青森の未来を明るく照らしていくに違いありません。