『所さんお届けモノです!』約8年半の歴史に幕―その足跡と最終回の魅力
人気バラエティ番組『所さんお届けモノです!』が、2025年9月27日の放送をもって約8年半の歴史に幕を下ろすことになりました。番組は2017年4月9日にレギュラー放送を開始し、全国の視聴者にさまざまな「お届けモノ」を通して笑顔と感動を届けてきました。この記事では、同番組の歴史や魅力、そして最終回の注目ポイントについて、やさしく振り返ります。
『所さんお届けモノです!』とは?
- 放送開始:2017年4月9日
- 放送局:MBS/TBS系(毎週土曜朝7:30)
- MC:所ジョージ
- 約8年半にわたりレギュラー放送
「所さんお届けモノです!」は、日常生活の中で生まれる「ちょっといいもの」「ちょっと嬉しいもの」を所ジョージさんのスタジオに届けるというコンセプトでスタートしました。スタジオには全国各地の名産品やニューアイテムが続々と集まり、バラエティながら情報番組的な魅力も兼ね備え、多くのファンに愛されてきました。
番組の主なシリーズと人気企画
- 五街道シリーズ(チャンカワイ):全国の主要な街道沿いにある新名物や限定グルメを掘り起こして紹介。
- 軽トラシリーズ(真飛聖):軽トラックに乗って地方の逸品を現地取材し、スタジオに持ち込む企画。
- ふるさと満喫グルメ(ゲストプレゼン):各回のゲストが自身のふるさと自慢のグルメや名産品を熱烈プレゼン。
- ハテナボックス(最新グッズ紹介):巷で人気の新商品や業界初のアイデアグッズを紹介するコーナー。
2017年の放送開始時は日曜夕方の枠でスタートしましたが、2022年に現在の土曜朝へと移動。家族みんなで楽しめる番組としてすっかり定着し、これまで全国300以上の地域と商品を紹介してきました。
数々の“お届けモノ”が生んだブームや話題
番組で紹介された商品やグッズの中には、ヒット商品として社会現象になるものも多くありました。例えば、使い勝手の良い水筒は2年間で10万本以上の売上を記録し、世界一のパン職人と共同開発した業界初のトースターなども大きな反響を呼びました。
また、技術革新を伝えるアイテムの紹介も多く、「カチカチの冷凍カレーパンが、全く焦げ付かず中身だけ熱々になる」という意外性にMCの所ジョージさんが本気で驚く場面も印象的でした。
家族で楽しめる“お届け体験”の工夫と演出
番組作りの特徴は、スタジオのリアルな驚きや感動を大切にしつつ、商品や名産の作り手の想いや現地の風景、伝統・歴史が丁寧に伝えられてきた点にあります。
バラエティでありながら、単なる商品紹介やグルメ番組に留まることなく、「笑い」と「情報」と「ちょっとした教養」をバランスよく盛り込むことで、視聴者の共感・驚きを生み続けてきました。
番組終了の発表と反響
2025年9月4日、MBSは『所さんお届けモノです!』が9月27日に放送終了することを正式発表。テレビ業界では改編期に入れ替わりが多いものの、同番組は視聴率も安定し、終始高い人気を保ってきました。そのため、突然の終了発表には長年見守ってきた多くのファンや関係者から惜しむ声があがっています。
最終回は「五街道の新!新名物SP」
- 放送日時:2025年9月27日(土)朝7:30~
- ゲスト:チャンカワイ
- 内容:新たな名物・限定グルメの進化版を一挙紹介
最終回となる9月27日は、「五街道の新!新名物SP」と題して、チャンカワイさんがこれまで「五街道シリーズ」で発掘してきた名物の“進化版”をプレゼンする最大規模の特別企画を放送。
具体的には、中山道・中津川宿の老舗が生み出す新作栗きんとんや、東海道・三島宿のふがし専門店が手掛けた新名物など、番組の集大成にふさわしい豪華なラインアップが揃います。
チャンカワイさんの熱烈なプレゼンによって、視聴者は日本各地の伝統や新たな挑戦、食文化の素晴らしさを再発見できる内容となっています。
スタッフ・出演者への感謝と視聴者からのメッセージ
長きにわたり番組を支え続けてきたのは、MCの所ジョージさんをはじめ、出演者やスタッフ、そしてアイデアや商品を届けてくれた全国各地の“お届け人”たちです。
また、番組を通して地域の魅力やものづくりの現場に光が当たり、多くの作り手にとっては自信や誇りにつながる場ともなりました。「お届けモノ」を見て買いに行ったり、現地を訪れたという声も多数あり、番組の社会的な役割も大きかったと言えるでしょう。
約8年半で届けてくれたもの
- 全国の名産品や逸品を通じた発見や感動
- 最新のグッズ・道具による暮らしのアップデート
- 作り手や地域の人々の想いにふれるきっかけ
- 家族や友人との会話が弾む共通体験
- 全国300以上の地域×商品のつながり
こうしたさまざまな“お届けモノ”が日々の生活を彩り、8年半にわたり愛されてきました。
番組終了後も続く「お届け文化」
惜しまれつつ最終回を迎える『所さんお届けモノです!』ですが、地域の魅力やモノづくりを伝える“お届け文化”はこれからも息づいていくことでしょう。番組をきっかけに生まれたつながりや、発見の楽しさは多くの人々の心に残り、今後のメディアや地域活動にも影響を与え続けるはずです。
これまで番組を支えてきた全ての方と、番組を通して出会えた「モノ」「ヒト」「コト」への感謝を胸に、名残惜しさと共にその幕引きを見守りましょう。