鳥人間コンテスト2025――夢を追い続ける若き挑戦者たち
2025年7月26日と27日、滋賀県彦根市の琵琶湖松原湖岸にて、第47回「鳥人間コンテスト2025」(JAPAN INTERNATIONAL BIRDMAN RALLY)が盛大に開催されました。この大会は、読売テレビ放送株式会社主催の伝統的イベントで、「人力のみで空を飛ぶ」という人類の夢の実現を目指し、学生・社会人を問わず多くの“バードマン”たちが集結します。今年もおよそ31チームが自作の人力飛行機を巧みに操り、歴史ある大会に新たなドラマが刻まれました。
鳥人間コンテストとは?
「鳥人間コンテスト」は、1977年に第1回大会が開催されて以来、「人力飛行機による飛行距離・飛行時間」を競う日本独自のイベントです。大会規定内で参加者自身が設計・制作した飛行機を使い、琵琶湖に設置された出発台から湖面上空へ挑戦します。
部門は大きく分けて「人力プロペラ機部門」と「滑空機部門」の2つがありますが、いずれも自らの体力と知恵、そして仲間との連携が試される熱い舞台です。
- 人力プロペラ機部門:人間の力によるプロペラ推進で飛行距離を競う部門。
- 滑空機部門:人力で加速した後、滑空のみで飛行距離を競う部門。
本大会では、14チームが人力プロペラ機部門に、17チームが滑空機部門にそれぞれエントリーし、熱戦を繰り広げました。参加者は全国の大学や高専などで、様々な技能・工夫を結集し、試行錯誤のうえで自作機体の完成と飛行成功を目指します。
大会を彩る多彩な参加チーム――徳島大学鳥人間プロジェクトも参戦
2025年の注目チームのひとつが徳島大学鳥人間プロジェクトです。代表の中西彩歌さん、パイロットの堂浦和花さんら、学生中心の構成で挑戦。彼女たちは自らの技術を磨きながら、困難な状況にも前向きに取り組み、ほかの大学チームや社会人チームとも切磋琢磨し合いました。
- 法政大学 航空工学研究会HoPE
- 桜美林大学 CIEL
- 東京理科大学 鳥人間サークル鳥科
- 九州大学 鳥人間チーム
- 兵庫県立 wishbirds
- Iwatani クリーンエネルギーチーム
- 徳島大学 鳥人間プロジェクト
- 広島工業大学 HIT Sky Project
- その他多数
各チームは一年以上かけて機体設計・材料選び・制作・練習と、地道な研究や協力を積み重ねてきました。技術的な挑戦のみならず、仲間同士の信頼、達成感、そして失敗と挑戦から得る学びも、この大会の大きな魅力です。徳島大学の中西代表、堂浦パイロットともに、「飛べることの楽しさ」「挑戦できる環境に感謝」と語り、取材記者にも真摯に想いを伝えていました。
Iwataniスペシャルとして熱く放映――日本中に感動を拡げる
今年の大会は「Iwataniスペシャル 鳥人間コンテスト2025」として、読売テレビ・日本テレビ系の全国ネットで9月3日(水)19時から放送されます。バードマンたちの挑戦と感動の瞬間を余すところなく伝えてくれる本番組は、年々視聴者の期待を集めています。ドラマチックな展開や、涙あり笑いありの熱い応援が画面を通じて日本中に届きます。今年は、佐々木希さんや阿部亮平さん(Snow Man)、MC矢部浩之さん、羽鳥慎一さんらが出演し、現場を盛り上げました。
「空を飛びたい」という原初からの夢を追うバードマンたち。その努力の日々、仲間との絆、そして本番で見せる最高のパフォーマンス。一人ひとりが輝く瞬間を、視聴者みんなで分かち合い、励まし合える社会的なイベントとして愛され続けています。
大会の意義――挑戦が社会へ及ぼす影響
鳥人間コンテストの意義は、単なる娯楽や競技を超えています。これまでの歴史の中で、全国の高校生・大学生・社会人が「技術開発」「チームワーク」「創造力」「失敗からの学び」等を実体験する貴重な機会となっています。教材的な価値も高く、航空工学や材料工学等の研究者、企業エンジニアも注目する日本独自の技術チャレンジ。社会貢献活動や展示会等も大会期間中に同時開催され、若い世代の可能性を広げる重要な場として評価されています。
- 技術イノベーションの促進:大学・企業共同の研究が案件化され、技術交流も盛ん。
- 災害時の人力輸送や新しい乗り物開発など、実社会への応用戦略も議論されています。
- 仲間との協力、社会との繋がりを実感できる場として、多くの学生・社会人が育っています。
2025年大会前日には大阪・関西万博の特設会場で機体展示や体験コーナーも開催され、多数の来場者が「鳥人間に挑むこと」、「仲間と何かを作り上げる楽しさ」を体験しました。志を同じくするメンバーと本番に臨むことで、ひとりでは味わえない経験と感動が生まれます。
会場の熱気――応援と感動の瞬間
会場となる琵琶湖松原湖岸では、出場者はもちろん、大学関係者や卒業生、保護者、一般観覧客らが一丸となって応援の声を送ります。飛行台から湖面へ――その一瞬に賭けるバードマンたちの真剣な表情、笑顔が、会場内外に強いインパクトを残します。取材スタッフも大会を追いかけ、出場者の素顔や舞台裏まで深く掘り下げて余すことなく伝えています。
「息をのむ飛行シーン」「予想外のアクシデント」「歓喜のゴール」「仲間と抱きあう瞬間」など、様々なドラマが生まれる鳥人間コンテスト。「挑戦する勇気」「成長する楽しさ」は、出場者だけでなく、観る人にも大きな感動と勇気をもたらします。
未来へ続く空への挑戦
鳥人間コンテストは世代を超えて進化を続けています。ルールの変更や技術革新、新たな強豪チームの登場――挑戦は止むことなく続きます。飛行機を自作し、人力だけでふたたび空へ羽ばたくバードマンたちの姿は、未来の社会、科学技術、そして人間の夢のシンボルとなっています。
今年の鳥人間コンテスト2025も、多くの参加者とスタッフの努力、そして応援してくれる人々によって無事開催されました。コンテストをテレビやYouTubeライブなどで観た家族の皆さん、現地で応援した仲間たち――誰もが心を熱くし、人間の可能性を信じる気持ちに包まれました。“鳥人間”の名にふさわしい挑戦者たちの勇姿は、きっとこれからも多くの人を惹きつけ、夢の空への挑戦を応援し続けるでしょう。
まとめ――技術と情熱が紡ぐ日本の夏の風物詩
鳥人間コンテストは、単なる記録の競争ではなく、挑戦する人々を称え、「ものづくり」「仲間の絆」「技術革新」「諦めない心」を育む場です。どんな結果でも、一歩踏み出した勇気と、その過程を支えた多くの力が、大会を、そしてこれからの未来を輝かせます。2025年も全国のバードマン、そして新たな挑戦者が空への夢を追い続けました。来年再び、この琵琶湖の青空に新たなドラマが生まれることでしょう。