東海環状自動車道「本巣IC~大野神戸IC」ついに開通――地域をつなぎ、未来を切り開く新たな6.8km

新たな一歩―2025年8月30日、「本巣IC~大野神戸IC」区間開通

2025年8月30日午後3時、東海環状自動車道の本巣IC~大野神戸IC区間(延長6.8km)がついに開通します。待望のこの区間開通により、長年にわたり進められてきた東海環状自動車道の工事も、ついに終盤を迎えました。本区間は暫定2車線での供用開始となります。

開通区間の詳細と工事の歩み

  • 区間:岐阜県本巣市上保~岐阜県揖斐郡大野町下磯
  • 延長:6.8km
  • 開通日時:2025年8月30日(土)15時
  • 車線数:暫定2車線

東海環状自動車道は、2005年に始まった一部区間の開通を皮切りに、着実に延伸工事が行われてきました。直近では2025年4月6日に「山県IC~本巣IC」区間が開通し、今回の「本巣IC~大野神戸IC」区間も当初は同時開通を予定していました。しかし長良川や周辺地盤に多くの玉石(かたい自然石)が存在し、工事の難航もあって、予定よりも遅れての開通となりました。この遅れを乗り越え、ついに岐阜県内の主要区間が一気にドライブしやすくなります。

開通による地域・暮らしへの大きな効果

今度の開通は、地域社会や交通ネットワークに下記のようなポジティブな変化をもたらします

  • ダブルネットワークの形成と信頼性向上:
    名神高速道路・東海北陸自動車道・中央自動車道・新東名高速道路など、主要幹線道路同士の接続が強化され、災害や事故発生時でもバイパスが確保されます。
  • 物流・産業基盤の強化:
    新しい迂回・接続ルートの誕生によって、時間短縮やルートの多様化・安定化が進み、生鮮食品や部材の迅速配送が実現しやすくなります。
    工業団地の面積が約3倍に増加し、新たな企業誘致や雇用創出への寄与も期待されています。
  • 観光・地域振興の促進:
    地元観光地へアクセスしやすくなることで、観光客の増加や地域の経済活性化が見込まれます。
  • 広域救急医療・医療連携の支援:
    万一の災害や救急医療搬送時、高度救急医療体制へと素早くバトンタッチ可能な道筋が確保されます。

地元をあげた祝賀ムードと住民の期待

今回のオープンをお祝いし、地元団体や自治体連携のもと記念イベントも多数開催されました。8月23日には本巣市内でプレイベントが開催され、多くの住民や関係者が新たな門出を祝いました。当日は観光PRブースやマルシェが開かれ、子ども向けの催しも用意されるなど、世代を超えた賑わいとなりました。

また、本巣PA(パーキングエリア)もイベント会場となり、沿線の名産品や観光スポットが紹介されたほか、記念グッズの配布や工事車両展示など、多様な企画で地域愛を感じるフェスティバルとなりました。

東海環状自動車道の歴史と“あと一歩”の完成へ

東海環状自動車道は、岐阜、愛知、三重の3県を循環する延長約160kmの環状道路計画で、名古屋を中心に周囲を囲む形で徐々に延伸されてきました。今回の開通で全体の約9割が開通し、残る未開通区間は「養老IC~いなべIC」(岐阜県・三重県)となります。

もともと一宮JCTなど名神高速の渋滞緩和や、災害時の「命の道」としての役割も背負うこの道路。今回の開通により、東海地域の移動性向上にさらに弾みがつき、「いつでも、どこでも通じる」安心感が増しています。

物流・観光・経済で実感されるメリット

物流企業や運送業者が語るメリットは「ルートの選択肢の多さ」「安定的な輸送」「災害時の即応性」など多岐にわたります。とりわけ生鮮食品を扱う業者にとっては、「その日中に届ける」という時間的制約に応える新たな動脈となります。

観光に関しては「岐阜・美濃・西濃」エリアと名古屋、三重方面へのアクセスが格段に良くなり、平日のビジネス利用に加え休日の行楽利用も見込まれます。さらに流通拠点が増えることで、企業誘致や新たな雇用の芽も生まれそうです。

開通区間完全ガイド:利用時の注意とポイント

  • 現在、暫定2車線のため、混雑時や悪天候時にはスピード注意・安全運転を心がけてください。
  • 主要インターチェンジとして、本巣IC・大野神戸ICはもちろん、途中のパーキングエリアも上手にご活用を。
  • 今後の「養老IC~いなべIC」区間開通に向けて、地元自治体・国・NEXCO中日本による継続的な工事進捗にも注目が集まっています。

地域を結ぶ新たな環―東海環状自動車道「本巣IC~大野神戸IC」開通を迎えて

約20年にわたり少しずつ輪郭を広げてきた東海環状自動車道。その中でも本巣IC~大野神戸IC区間は、地元住民はもちろん、物流や観光、そして広域医療ネットワークまで多方面で待ち望まれた「つなぐ道」です。今後はいよいよ「養老IC~いなべIC」の完成に向け地域全体の機運がさらに高まっていくことでしょう。新たな道の誕生が、皆さんの日常や仕事、そして夢を乗せて豊かな未来を届けてくれることを心から願っています。

参考元