天達武史さん、フジテレビ番組での「イジリ問題」に注目集まる
2025年8月28日、フジテレビの情報番組『サン!シャイン』内で、気象予報士・天達武史さんに対する共演者や番組関係者の態度について、視聴者や一部のメディアから「不快感」や「時代錯誤の“いじめ体質”ではないか」との批判が寄せられています。
問題視された発言と状況
この日の放送では、天達さんが「隠れ前線」という気象用語を使いながら天気図を丁寧に解説していました。彼はこの用語を「天気図に描くほどではない前線、つまり規模の小さなもの」と説明しました。しかし、共演者の一人である遥洋子さんが解説中に割って入り、「その心は?」「隠れた心は?」などと繰り返し天達さんに問いかけました。その様子にスタジオのスタッフは大きな声で笑い、別の共演者・杉村太蔵さんも失笑する場面があったといいます。
さらにジャーナリスト・峯村健司さんも「オチがないと(遥さんが)機嫌悪くなっちゃうから、ちゃんと落として」などと、冗談交じりに追い打ちをかけました。
視聴者の反応と批判
こうしたやり取りに対し、SNSやネット掲示板上では多くの視聴者が強い違和感や怒りを表明しています。その代表的な意見をまとめると、次のようなものが多く見受けられました。
- 「天気解説を真剣に聞きたいのに、茶化したり笑ったりするのは失礼だ」
- 「気象予報士を軽く扱うのは職業差別ではないか」
- 「共演者によるイジリが悪ふざけやいじめの域に達している」
- 「古いテレビの“空気”が今も残っていて驚く」
「ナメている番組関係者が多い」、「いじめ体質が抜けていない」といったキーワードが多くみられ、今回の件をきっかけにフジテレビのバラエティ枠や情報番組の体質そのものにまで批判の目が向けられています。
過去にも指摘されてきたこと
実はこのような「イジリ文化」や「上下関係の強調」「内輪ウケ」は、フジテレビの複数の番組で繰り返し指摘されてきました。例えば、2024年7月にも新人アナウンサーの上垣皓太朗さんが先輩たちから度重なるイジリを受けてSNS上で炎上した件が記憶に新しいところです。
こうした経緯もあり、「またか」という失望とともに、「なぜ改善されないのか」という疑問が多く投げかけられています。
天達武史さん本人の対応
この日フォローの言葉を入れたのはMCの谷原章介さんです。「遥さんと峯村さんの当たりが強いですね」と場を和ませる一言を投げかけました。対して天達さん本人は「僕も勉強してきてるんですけど、鍛えられます」と、あくまで前向きな姿勢を見せていました。
しかし、当事者が前向きなコメントをしたとしても、それが番組の姿勢や問題の本質から目を逸らすことになっていないか、真剣な議論が必要だとする声が増えています。
専門家・文化人の見解
一部の芸能ジャーナリストからは「イジリが炎上案件化しやすいのは時代の変化」との指摘もあります。現代のテレビ視聴者は、出演者同士の距離感や上下関係に対してより敏感になっており、「場を盛り上げるため」「昔からの流儀だから」といった理由が通用しない時代背景があるのです。特に、専門知識を持つプロが専門性を軽く扱われたり、笑いのネタにされるのは視聴者にとって看過できない問題となっています。
また、文化人やSNSの論客たちからは、「安心して発言できる職場環境」と「多様性の尊重」が今の社会には必要不可欠であり、メディア自身がその実現に率先して取り組む姿勢を見せることで、公共放送としての質も高まるはずだという意見が出ています。
フジテレビ側の姿勢と今後
フジテレビは過去にも「イジリ」や「不適切発言」によるトラブルを何度も経験し、都度謝罪や再発防止を表明してきました。しかし同様の問題が繰り返される現状に、「形だけの反省ではないか」「根本的な体質が変わっていないのではないか」と厳しい意見が目立ちます。
一部報道によれば、「視聴者からの問い合わせや苦情が増えている」ともされ、局内で再び「番組のあり方」「現場の空気の作り方」について議論が起こっているといわれています。
また、今回の一件を受けて、タレントやアナウンサー、気象予報士など専門家を敬意を持って扱うべきだという意見もより強く提唱されています。今後は、出演者が安心して知識や経験を伝えられる環境作りこそが公共性の高いテレビ番組に求められる姿であるという考え方が広まりつつあります。
気象予報士の立場とテレビ報道のこれから
気象予報士は気象に関わる専門知識と国家資格を有しており、正確な気象情報の提供を担う重要な存在です。特に災害や異常気象が頻発する現代社会において、気象予報士の解説や警告は社会インフラの一部ともいえる役割を果たしています。
その言葉が軽んじられたり、本筋から外れた「いじり」の対象とされる現状が続くなら、専門家が現場での発言に萎縮し、本来伝えられるべき情報の質が担保されなくなる恐れがあります。この観点からも、情報番組は専門職の社会的価値に敬意を払い、視聴者が安心して学び・情報収集できる場であるべきです。
視聴者・社会からの期待
今回の騒動は、単なる一出演者へのイジリを超え、「テレビ番組における現場の空気」「働く人々への敬意」「時代に即した価値観」といった深い問題を投げかけています。新しい時代、社会全体がいじめやハラスメントに極めて厳しくなっている今こそ、一人ひとりが「番組制作のあるべき姿」について考え直し、専門職へのリスペクトや多様性の尊重を具体的な行動で示すことがますます求められています。
天達武史さんをはじめとした気象予報士や多くの現場のプロフェッショナルが、安心して自分の知見を伝えることができるテレビ環境づくりに、今後のメディア改革の本当の意味があるのではないでしょうか。