スマートフォンで「マイナ保険証」利用が全国で順次スタート—9月19日から新時代の医療DXが始まります
はじめに
2025年9月19日から、ついにスマートフォンに搭載された「マイナ保険証」が全国の医療機関で順次利用可能となります。これにより、従来の保険証やマイナンバーカードを持参しなくても、スマホ1台で医療機関への受診ができる新しい時代がスタートします。マイナ保険証搭載の詳細や利用方法、そして利用開始までの流れなどをわかりやすくご説明します。
マイナ保険証とは?
マイナ保険証は、マイナンバーカードに健康保険証の機能が加わったもので、本人確認や医療機関での資格確認をスムーズに行える仕組みです。これまでカード型のマイナ保険証が主流でしたが、2025年6月24日からはスマートフォンにも搭載できるようになりました。
スマホ搭載のマイナ保険証—利便性が大きく向上
- スマホだけで受付が可能に
健康保険証登録済みのマイナンバーカードの電子証明書をスマートフォンに搭載することで、カードを持ち歩く必要がなくなります。受診時は、医療機関のカードリーダーにスマホをかざすだけで本人確認・保険資格確認が済みます。 - iPhone・Androidの両対応
当初はAndroidのみでしたが、2025年6月24日よりiPhoneにも対応。より多くの方が利用可能となりました。 - 実物カードも引き続き利用可
スマホへの搭載は任意なので、従来のカード型も変わらず利用できます。
利用開始までの流れ
- 実証事業で安全性・使い勝手を検証
2025年7月から一部医療機関で実証事業が実施され、課題を洗い出し必要な改善が行われました。その後、9月中旬から、準備が整った全国の医療機関・薬局で順次利用が始まります。 - 厚生労働省による周知・案内
利用可能な医療機関や薬局の情報は、厚生労働省ホームページなどで随時更新予定。利用者の方には、事前準備や利用手順が分かりやすく案内されます。
ご利用時の注意点
- スマホへのマイナ保険証の追加は「任意」です
希望される方のみ、マイナンバーカードの電子証明書をスマホに登録してください。使わない方も従来通りカード型保険証やマイナンバーカードで受診できます。 - 初めて利用する医療機関・薬局には「実物のマイナンバーカードの持参」もおすすめ
環境が整っていない医療機関では、スマホのみでは受付できない場合もあるため、念のためカードも持参しましょう。 - スマホの機種変更時は「再登録」が必要
電子証明書はスマホ1台につき1件なので、機種変更時は旧端末から削除後、新端末に再登録します。
医療機関等での利用手順
- 受付端末の顔認証付きカードリーダーで本人確認
スマートフォンをカードリーダーにかざします。その後、顔認証付きカードリーダーで同意情報を入力します。 - スマホによる保険資格確認後、診察や処方など通常通り受診
受付業務やレセプト作成も、これまでと同様に進みます。
今後の導入状況と普及策
2025年7月時点で、マイナ保険証の利用率は31.43%まで上昇していますが、更なる利便性向上や利用促進策が検討・実施されています。スマホ搭載サービスの開始により「カードを忘れた」「紛失した」という不安や手間が大幅に軽減される見込みです。
制度開始後は、導入済みの医療機関や薬局情報が随時公開されます。また、国民への周知活動(オンライン資格確認のポータルサイトや厚生労働省ホームページ)も強化され、利用手順や留意点など丁寧に案内される予定です。
スマートフォン搭載マイナ保険証で広がる未来
医療DX推進の一環として始まる「スマホ搭載マイナ保険証」は、日常の医療受診をより便利・安心・スマートに進化させます。個人情報の厳重な管理や本人認証の強化も進められており、国民の意見や現場の声をもとに制度改善が図られています。
今後、さらに多くの医療機関・薬局で導入が進み、高齢者や多忙なビジネスパーソン、子育て世代にとっても身近なサービスになっていくでしょう。
よくある質問
- Q. スマホ搭載マイナ保険証はすぐ使える?
A. 順次導入のため、事前に対応医療機関・薬局を確認しましょう。スマートフォンへの搭載設定や初期登録も必要になります。 - Q. 従来の保険証やマイナンバーカードは使えなくなる?
A. 使えなくなることはありません。スマホ搭載は任意ですので、ご自身の生活スタイルに合わせて使い分けが可能です。 - Q. 機種変更時や紛失時はどうする?
A. 電子証明書はスマホ1台につき1件。機種変更時は前のスマホから削除し、新しいスマホへ登録し直しましょう。紛失時は速やかに電子証明書削除や再発行手続きを行いましょう。
まとめ
スマートフォン搭載マイナ保険証は、2025年9月19日から全国で順次利用可能になります。利便性の向上と同時に、制度やセキュリティも慎重に検証・整備され、利用者が安心して医療サービスを受けられる環境づくりが進んでいます。みなさんもこの新しい仕組みを活用し、医療DXがもたらす便利で安全な生活をぜひ体感してください。