名古屋場所を制す!琴勝峰初優勝と兄弟力士の絆、そして柏市パレードへ

名古屋場所で輝いた新星・琴勝峰、25歳で初優勝!

2025年7月、大相撲名古屋場所で、東前頭15枚目の琴勝峰(ことしょうほう)が、ついに人生初の幕内優勝を果たしました。今回の名古屋場所は最後まで混戦となり、力士たちの白熱した戦いが続きましたが、その中でも琴勝峰は安青錦を突き落とし、単独13勝2敗という堂々たる成績で平幕優勝を達成。これは、史上38回目、37人目の平幕優勝という記念すべき快挙です。

優勝の瞬間、会場は大きな歓声に包まれ、琴勝峰も「まだ自分が優勝したのか?という感じです。事実として知っているけど不思議な気分です」と語り、25歳らしい初々しさを見せました。千秋楽までの道のりで新横綱・大の里を破るなど、名だたる力士たちを押しのけて快進撃。その勝因は、190センチ・167キロの恵まれた体格を活かした押し相撲スタイル、土俵際での粘り、そして何よりも「挑戦者」としての貪欲さにありました。

家族の絆が支えた快進撃――父はボディービルダー、弟も力士

  • 弟・琴栄峰は同じ佐渡ヶ嶽部屋所属
  • 父は強靭な身体で知られるボディービルダー
  • 家族揃って長年の相撲応援団

名古屋場所での活躍の裏側には、家族の深い支えがありました。父は驚異的な体力を持つボディービルダー、弟の琴栄峰も同じ幕内力士として2025年7月場所で新入幕を果たし、兄弟で同じ土俵に立つという夢の共演も実現しました。兄弟同時幕内入りは史上13組目であり、全国の相撲ファンの間でも注目のエピソードとなりました。

ちなみに弟・琴栄峰は取組前の美しい四股(足を高く上げる所作)が代名詞。その繊細な動きには館内から大きな拍手が沸き、弟としても兄に続こうと意気込んでいます。「小さい頃から見てきた1番上の番付に憧れがあったので、そこに自分も載れてうれしい」「やっと兄が戦ってきている土俵に立てるので、身が引き締まる思い」と語りました。

亀仙人の指導者像――キャラに寄せたわけじゃない!? 琴勝峰が育った環境

琴勝峰の成長の背景には、熱心な指導者の存在がありました。師匠は「亀仙人」と呼ばれることもあるほど柔和な外見ですが、実際はとても繊細で奥ゆかしい性格。見かけによらず、心理面でも細やかな指導を続け、琴勝峰はそうした師の人柄に大きな影響を受けてきました。強さだけでなく礼儀や立ち居振る舞い、周囲への気配りを大切にする「相撲道」が息づいています(ニュース内容より)

千葉県柏市で優勝祝賀パレード開催決定!地元が沸く

優勝の翌月、2025年9月7日には千葉県柏市で琴勝峰の優勝祝賀パレードが盛大に開催予定です。柏市は同力士の出身地であり、市民の誇りでもあります。地元が待ちに待った祝賀イベントは、琴勝峰の凱旋パレードを通じて、子どもから大人までたくさんの人々が「相撲ってかっこいい!」「地元力士が誇らしい!」と声を上げ、改めて地元の絆が深まる機会となるでしょう。

  • 出身地・柏市では市役所と地元商店街が協力、盛大なパレード計画
  • 名古屋場所Vの余韻が全国各地に広がる
  • 祝賀イベントは子ども向けの相撲体験コーナーや地元特産品の販売なども予定

コラム:弟・琴栄峰新入幕が兄に与えた刺激

貴闘力氏の大相撲コラムでも、琴勝峰の名古屋場所での躍進は取り上げられました。特に、弟・琴栄峰が新入幕を果たしたことで兄として大きな刺激を受け、勝負に対する姿勢や集中力がさらに高まったと解説されています(ニュース内容より)。兄弟そろって同時期に幕内を土俵入りすることで、互いの成長がさらなる向上心を生み、柏市や佐渡ヶ嶽部屋にとっても歴史的な一年となりました。

琴勝峰の歩み ~アスリートとして、地域の憧れとして~

  • 柏市生まれで、中学時代に全国選手権(個人戦無差別級)優勝
  • 埼玉栄高校で団体戦優勝に貢献し、佐渡ヶ嶽部屋に入門
  • 2017年九州場所で初土俵、2020年夏場所で新入幕。その後再入幕を経て、2025年7月名古屋場所で初優勝
  • 強靭な体格と前進力を持ち味に、迫力ある相撲でファンを魅了

名古屋場所での初優勝は、長年の努力と家族愛、そして地元柏市の応援が結実した瞬間といえます。琴勝峰は「これからも皆さんの期待に応えられるよう精進したい」と話しており、ますます今後の活躍が期待されています。

地域とともに歩む大相撲の未来:柏市と若い力士たち

柏市では、市役所が「地元出身力士として史上4人目の幕内入り」として琴勝峰と琴栄峰を広く紹介。こどもたちに夢や目標を与えるロールモデルとなっています。兄弟で同じ土俵に立った二人の力士は、地域のスポーツ振興や相撲の魅力発信にも大きな役割を担っています。

今後も名古屋場所をきっかけに、地元柏市と佐渡ヶ嶽部屋、そして大相撲界は琴勝峰兄弟を通じてますます躍進していくことでしょう。2025年の名古屋場所は、歴史的な優勝と兄弟エピソード、そして地域の祝賀イベントによって、多くの人々の心に残る名場所となりました。

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