2025年、歌舞伎界が熱く沸騰!市川染五郎が最年少で大役に挑戦し、仁左衛門が北野天満宮で『菅原伝授手習鑑』の成功を祈る

歌舞伎界に吹き込む新たな風――市川染五郎、20歳で初大役に挑戦

2025年8月22日、東京・銀座にて、歌舞伎俳優市川染五郎さん(20)が、最年少で初役となる大役に挑戦することが発表されました。これは、松竹創業130周年記念「秀山祭九月大歌舞伎」(9月2日初日)の『通し狂言 菅原伝授手習鑑』でのことです。

取材会には父である松本幸四郎さん(52)も同席し、親子二代による新たな舞台の幕開けが話題となっています。染五郎さんは、昼の部Bプロで『筆法伝授』と夜の部Bプロ『寺子屋』にて武部源蔵、夜の部Aプロで『車引』の梅王丸といういずれも初役に挑戦します。

  • 市川染五郎さんのコメント:「身に余る大役。誰がどう見ても身に余る役。びっくりというか、うそでしょ、間違いだと思いました。特に源蔵(の役)は本当に…」
  • 松本幸四郎さんのコメント:「これ以上幸せがないというくらい喜びでいっぱい。おじさま(片岡仁左衛門)の菅丞相をしっかりと次につなげるための役目となるよう努めたい」

名作『菅原伝授手習鑑』新たな布陣で上演

「秀山祭」は、歌舞伎界の偉人である初世中村吉右衛門さんの功績を顕彰し、その芸と精神を継承することを目的としています。今回の演目は、歌舞伎三大名作のひとつ『菅原伝授手習鑑』。この演目はAプロ・Bプロの2通りの配役で上演されることが特徴です。

昼の部Bプロでは、松本幸四郎さんが菅丞相(菅原道真)役を初めて勤めます。この菅丞相役は、現在片岡仁左衛門さんだけが演じ続けている舞台伝統の重役であり、幸四郎さんは仁左衛門さんとのダブルキャストという形で挑むことになりました。

昼の部Bプロ・夜の部Bプロ・夜の部Aプロで染五郎さんも初役を複数担当し、二世吉右衛門さんの思いを継ぐ企画となっています。

仁左衛門の祈り――北野天満宮での成功祈願

初世中村吉右衛門の系譜、そして菅原道真を祀る北野天満宮で、出演者たちが『菅原伝授手習鑑』公演の成功を祈願しました。仁左衛門さんが神聖な場所で祈りを捧げたことにより、公演への期待と歌舞伎界全体の熱意が高まっています。

舞台・音楽・招待――文化発信拠点としての「マリオン」

本公演は「マリオン」など文化拠点での招待イベントも予定されており、歌舞伎界のみならず、舞台芸術としての「伝承」、「挑戦」、そして「発信」の気運が強まっています。

歌舞伎界の未来へのメッセージ

  • 若手俳優の登用、新たな挑戦による伝統芸能の活性化
  • 名跡の継承と、重責を担う役者たちの覚悟
  • 秀山祭を通じた歴史的・文化的メッセージの発信

今回の「秀山祭九月大歌舞伎」は、歌舞伎伝統の芸と精神を次代に伝えていくための重要な舞台です。市川染五郎さんの挑戦と成長、松本幸四郎さんが役を受け継ぐ喜び、仁左衛門さんの祈り――これらが歌舞伎界に新しい風を吹き込み、東京・歌舞伎座から全国へ文化を広げていくことでしょう。

公演情報・これからの見どころ

  • 公演期間:2025年9月2日~24日
  • 会場:東京・歌舞伎座、マリオンなど
  • Aプロ・Bプロの特別配役に注目
  • 若き才能と伝統が交錯する見逃せない公演

歌舞伎の勇気ある新たな一歩を、ぜひ劇場でご覧ください。市川染五郎さん、松本幸四郎さん、片岡仁左衛門さん――その技、心、思いが交錯する舞台は、観る人に新しい感動と未来への希望を届けてくれるはずです。

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