ピティナ特級2025 ファイナリスト決定!若きピアニストたちの頂上決戦
ピティナ・ピアノコンペティション(PTNA)は、2025年で第49回となる日本最大級のピアノコンクールです。 毎年、国内外から多くの優れたピアニストが挑戦し、特級部門はその最高峰として注目されています。本記事では、2025年8月22日にサントリーホールで開催される特級ファイナルに進出した4名のファイナリストの情報、全国大会の様子、セミファイナリストへのインタビュー内容を詳しくお伝えします。
特級2025年度ファイナリスト4名が決定
今年の特級部門では熾烈な審査を経て、わずか4名がファイナリストとして選出されました。
最終ステージである特級ファイナルは、8月22日(金)16時30分から日本の音楽の殿堂サントリーホール大ホールで行われ、会場とYouTubeなどオンラインでライブ配信される予定です。
- 加藤 皓介(演奏曲:ベートーヴェン ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 Op.73「皇帝」)
- 高見 真智人(演奏曲:チャイコフスキー ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 Op.23)
- その他2名も、名だたる名曲で臨み、それぞれの個性と技巧を発揮します。
この晴れ舞台で演奏できるのは「夢」だと語るファイナリストたち。 指揮・大井剛史、共演・東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団によるオーケストラとのコンチェルトで、若きピアニストたちが全力を尽くします。
演奏後には多くの観客の投票による「聴衆賞」も設けられ、審査員だけでなく“観る人”の心にも響くパフォーマンスが期待されます。
第49回 ピティナ・ピアノコンペティション全国大会 開催
2025年のピティナ・ピアノコンペティション全国大会は、特級のみならず、各部門で熱戦が繰り広げられました。
- ソロ部門(A1級〜G級・Pre特級・特級)や各種デュオ部門で、全国の地区予選・本選を勝ち抜いた演奏者が集結
- 最終審査は厳正な審査体制の下で行われ、金賞・銀賞・銅賞およびベスト賞、各賞が表彰されました。
- 入賞者の演奏動画は大会公式サイトで順次公開されています(一部楽曲は著作権の都合で非公開あり)。
大会の雰囲気は、まさに音楽祭のような華やかさ。 参加者は皆、支え合い、競い合いながら“音楽の未来”をつくる重要な役割を果たしています。保護者や指導者、審査員、聴衆など多くの応援が、出場者の背中を押します。
Pre特級・各部門の上位入賞者一覧
- Pre特級 金賞:宮本 真璃(No.7)
- Pre特級 銀賞:石山 和暉(No.4)
- Pre特級 銅賞:山﨑 里奈(No.8)
- その他各部門でも、若い才能がたくさん花開きました。
セミファイナリスト6名のインタビュー全公開!
今年度、特級セミファイナルには個性豊かな6名が進出しました。惜しくもファイナル進出を逃したセミファイナリストたちですが、その音楽観や努力の過程、悔しさや今後の目標について、率直な声を共有してくれました。
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井上 紗栄さん
「小さい頃から憧れていた特級の舞台に立てたことがとても幸せ。これまでの練習と仲間の支え、先生からのアドバイスが大きな力となりました。」 -
鈴木 悠真さん
「セミファイナルという大きな壁でしたが、本番で出せた音、会場の空気を感じて弾けたのが一番の思い出です。これからも音楽を通して自分らしさを追求したい。」 -
佐藤 里帆さん
「準備の段階で苦労することも多かったですが、本番で多くの人に自分の音を届けられる幸せがありました。今後は留学の夢に向かって努力します。」 -
高橋 漣さん
「この大会のおかげで、自分の課題や足りない部分を痛感できました。レベルの高い仲間たちと切磋琢磨し、もっと上を目指します。」 -
中村 彩乃さん
「会場で聴いたみんなの演奏に刺激を受け、自分も負けていられないという気持ちで挑戦できました。悔しさは次への糧にしたい。」 -
山本 康平さん
「予選からずっと一生懸命やってきたので、ここまで残れたことが信じられません。家族や指導者、支えてくれた全ての方に感謝しています。」
セミファイナリストたちの真摯な言葉から、ピアノと共に歩んできた日々が伝わります。
特級ファイナル「聴衆賞」やライブ配信も注目
今回のファイナルでは聴衆賞も設けられており、観客の投票による受賞者が決まります。昨年は南杏佳さんがグランプリと聴衆賞のダブル受賞を果たし、大きな話題となりました。
会場の熱気や緊張感、そして若き演奏者たちが奏でる音楽の奇跡を、ぜひ現地やYouTubeなどの配信で体感してください。
ピティナ・ピアノコンペティションとは?
ピティナ(PTNA)は、一般社団法人全日本ピアノ指導者協会が主催する、日本を代表する公開ピアノコンクールです。第49回の本年も、小学生から大学生・社会人まで、幅広い年齢層のピアニストが参加しました。
講師陣は多彩なスペシャリストが揃い、課題曲部門・フリー部門など、自分のレベルや表現に応じてチャレンジできる枠組みが特長です。
多くの出身者がその後、国際的な舞台でも活躍しており、まさに“未来の音楽家”を輩出する登竜門でもあります。
まとめ ― 音楽と成長のドラマを見届けて
2025年のピティナ・ピアノコンペティションは、今年も多くの感動と成長の物語を生み出しました。特級ファイナルへと進んだ4名のピアニスト、そして惜しくも夢叶わなかったセミファイナリストたちの姿から、舞台裏の努力とひたむきな想いが伝わります。
ピティナという舞台が、日本の音楽界、そして世界のピアノシーンに与える影響は計り知れません。 若き才能たちが切磋琢磨し、互いに高め合うことで、これからのクラシック音楽界の発展が大いに期待されています。
読者の皆様も、今後の彼らの活躍にぜひご注目ください!