和田翼騎手、現役引退 「新たな一歩」へ──JRA騎手免許9月3日付で取消申請

日本中央競馬会(JRA)栗東所属の和田翼騎手(31)が、2025年9月3日付で騎手免許を自主申請の上取り消し、現役を引退することが発表されました。デビューから13年、関西競馬界を駆け抜けた若き名手は、自らの意志で新たな人生への門出を選択しました。

和田翼騎手の歩み──滋賀県出身、競馬界への挑戦

  • 生年月日:1994年5月30日(滋賀県出身)
    現在31歳。JRA公式プロフィールによれば、身長160cm、体重50kg、血液型A型の双子座です。
  • 騎手免許取得:2013年
    2013年のデビュー戦は阪神競馬場。初騎乗馬はヤマニンプチタルトで、16頭立ての3着という好発進でした。初勝利は同年5月19日、京都競馬場ティボリハーモニーで飾りました。
  • 所属厩舎:栗東・谷潔厩舎
    谷潔厩舎を拠点に、河内洋調教師にも長く師事しました。

全成績とエピソード──数字が語る競馬人生

  • JRA通算成績:3277戦123勝(2025年8月現在)
    デビュー以来、着実に経験を積み、勝利数だけでなく堅実な騎乗に定評がありました。
  • 近年の成績:2025年度は16レース騎乗で未勝利
    年齢を重ねる中で、後輩への指導や現場でのサポートにも尽力してきました。
  • 話題の血縁:叔父は和田竜二騎手
    和田翼騎手の母の弟が「テイエムオペラオー」でGIを制した名騎手・和田竜二さんということもあり、「和田家」への注目度は高く、騎手としての技術のみならず人柄にも定評がありました。

馬と人、人と人──和田翼騎手が残したもの

13年の現役期間中、和田翼騎手の騎乗馬とのエピソードは数知れず。多くの馬主、調教師、そしてファンとの交流がありました。
単なる成績だけではなく、誠実で謙虚な人柄や、後進育成にも尽力する姿勢が印象的でした。
「最後まで自分らしく走る」――そんな信念が、日々の騎乗に滲んでいました。

多彩な活動の広がり──著書出版と情報発信

  • 近年は著書を出版、活動の幅を広げる
    著書出版などを通じ、自らの騎手経験や競馬界での学びを広く発信。現役騎手としての知識と経験を、新しい世代、競馬ファンへ伝え続けてきました。
  • 熱心な情報発信
    SNSやトークイベントへの出演など、競馬界を離れた領域でも積極的に活動。競馬文化の裾野を広げる役割も果たしています。

引退の経緯──自主申請の背景と本人コメント

和田翼騎手の騎手免許取消は、本人からの申請によるものです。
成績面や健康状態など個人の事情が推察されますが、公式発表はいずれも「本人からの申請」としており、穏やかな形で引退に至ったことが強調されています。
競馬界特有の重圧や葛藤を乗り越え、和田翼騎手は「第2の人生」に挑戦する意志を明確にしました。

近い親族・和田竜二騎手との絆、ファンへの思い

  • 親族騎手との縁
    名騎手である叔父・和田竜二騎手の存在も、和田翼騎手の競馬人生に色濃く影響を与えてきました。兄弟弟子として切磋琢磨し、互いに励まし合う関係は業界内でもよく知られています。
  • ファンへの感謝
    実直かつ丁寧な騎乗で競馬ファンから長年愛された和田翼騎手。引退後も、その人柄や活動にエールを送る声が続々寄せられています。

JRA・競馬界からのコメント、今後の活躍への期待

JRA公式リリースによると、「和田騎手の新たな挑戦を心より応援する」とのコメントが寄せられています。業界関係者やファンの間でも、柔らかな雰囲気と誠実な仕事ぶりを称える声が相次ぎました。
今後は出版活動や競馬文化の伝承、後輩騎手への指導、新しい分野への挑戦に期待が高まっています。

騎手引退──それぞれの新章

競馬は馬だけでは成立せず、「騎手」という職業には深い責任と誇りが伴います。和田翼騎手も、幾多の困難や試練を乗り越え、人々の記憶に刻まれる数々のドラマを作ってきました。
引退は一区切りに過ぎず、和田騎手が紡いだ物語は、今後もさまざまな形で競馬界の財産となり続けるでしょう。

和田翼騎手のプロフィール(まとめ)

  • 名前:和田翼(わだ・つばさ)
  • 生年:1994年5月30日
  • 初免許年:2013年
  • 所属:栗東・谷潔厩舎
  • JRA通算:3277戦123勝(2025年8月現在)
  • 身長・体重:160cm/50kg
  • 親族:母弟が和田竜二騎手

和田翼騎手のこれから──未来に寄せて

和田翼騎手は、「騎手」という厳しい環境に身を置きながら、誠実にキャリアを全うしました。その歩みは、競馬界のみならず人生の節目に立つ多くの人々に勇気を与えています。
本日付で発表された引退および免許取消の知らせは、多くのファンに惜しまれつつも、和田翼騎手本人の明るい未来への決意が感じられるものでした。
新たな挑戦の舞台で、和田翼騎手の笑顔がまた私たちに勇気をくれることでしょう。

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