藤井聡太王位VS永瀬拓矢九段 第66期王位戦七番勝負第4局速報

王位戦第4局、熱戦の始まり

2025年8月19日・20日、福岡県宗像市「宗像ユリックス」にて伊藤園お~いお茶杯第66期王位戦七番勝負第4局が行われています。本局では、藤井聡太王位・七冠がタイトル防衛へ向けて、永瀬拓矢九段の挑戦を受けて立ちます。
藤井王位は3連勝中で今局を迎えており、6連覇へあと一歩という状況です。対する永瀬九段は巻き返しを図り、執念の対抗を見せています。

これまでの両者の戦績と注目度

  • 今回の王位戦七番勝負は通算38局目となり、藤井王位が29勝9敗と大きくリードしています。
  • 将棋界でも屈指の対局相手同士、毎局が注目を集めます。ABEMAや将棋連盟公式サイトなどで中継が行われ、全国のファンが息を飲みながら見守っています。

第4局のスケジュールと会場

  • 会場:福岡県宗像市「宗像ユリックス」
  • 持ち時間:各8時間(ストップウォッチ方式)
  • 対局日程:
    8月19日(火)対局開始 AM9:00
    おやつタイム 10:00、昼食休憩 12:30~13:30、おやつタイム 15:00、封じ手 18:00頃

    8月20日(水)対局再開 AM9:00、同じくおやつ・昼食休憩あり。終局予想時刻は17:30~19:30頃とされています。

永瀬九段の封じ手「6六歩」

1日目の終盤、永瀬拓矢九段は「6六歩」の封じ手を選択しました。夜を越えて2日目の午前9時、この一手から戦いが再開されます。
封じ手は将棋において翌日の流れを大きく左右する重要な一手。永瀬九段は慎重に形勢を見据え、次の展開を緻密に考えていた様子でした。「6六歩」によって駒組のバランスを整え、次なる攻防への布石が打たれました。

AIによる形勢判断と対局の流れ

王位戦中継サイトでは複数のAIによる形勢判断情報も公開されています。

  • hao=+214(藤井指しやすい)
  • dlshogi=+363(藤井有利)
  • Bonanza=-190(永瀬指しやすい) ※Bonanzaはプロ棋力に近い判定

AI間でも判断が分かれており、藤井王位がやや有利という評価が多いものの、永瀬九段にも反撃の余地が十分に残されています。特にBonanzaは永瀬九段側に指しやすい形勢と評価しているため、今後の展開はまだ予断を許しません。

午前から昼、そして終局に向けた戦い

  • 2日目午前9時、封じ手開封から激戦が再開されました。双方じっくり持ち時間を使いながら一手一手に魂を込めています。
  • 12:30~13:30には昼食休憩。長時間におよぶ持ち時間制の対局では、棋士たちの食事や休憩も勝負のうち。おやつタイムではリフレッシュしながら次の作戦を練る姿も見受けられます。

終局の時刻は夕方~夜にかけてになる見込みです。過去の王位戦でも終盤に劇的な逆転や妙手が飛び出しており、観戦者の緊張感も高まります。

藤井聡太王位の歩みと本局への意気込み

藤井聡太王位は将棋界で前人未到の快進撃を続けており、今年も七冠を維持しています。自らの得意戦法に加えて、盤上の変化にも冷静に対応できる総合力が光ります。
今局では「6連覇」へのプレッシャーもある中、落ち着いた指し回しで3連勝の勢いそのままに対局に臨みました。

永瀬拓矢九段の逆襲、勝負の第4局

挑戦者の永瀬拓矢九段もタイトル戦常連の実力者。持ち前のねばり強い終盤力と、緻密な時間配分で粘り強く対抗しています。
3連敗の状況にあっても、最後まであきらめずに自分の将棋を貫く信念が伝わってきます。
特に今局の「6六歩」の封じ手は、「ここから勝負所を作りたい」という強い意思の現れともいえそうです。

全国のファンが注目する生中継

  • ABEMA将棋チャンネルや日本将棋連盟ライブ中継などで、本局の模様はリアルタイム配信されています。
  • 公式中継では棋士の表情や食事、盤面の緊張感までもが伝わり、ファンは画面越しに勝負の機微を見守ります。

終局が近付くにつれ、全国から感想や応援メッセージが集まるのも王位戦ならではの盛り上がりです。

対局会場「宗像ユリックス」

この王位戦が行われている福岡県宗像市の「宗像ユリックス」は、地域の文化拠点として知られています。森林に囲まれた静かな環境は、棋士たちの集中力を最大限に引き出す舞台です。

今後の展望と将棋界への影響

本局の結果によって、王位戦の流れは大きく左右されます。
もし藤井王位が勝利すれば4連勝・タイトル6連覇へ大きく前進します。
一方、永瀬九段が勝った場合、シリーズの流れが一変し、次局以降さらに白熱した戦いが予想されます。
若くしてトップ棋士となり、将棋界の新時代を切り開き続ける藤井聡太王位。その存在に、多くの若者や将棋ファンが刺激を受けています。
また、永瀬拓矢九段の粘り強さと挑戦する姿勢も、逆境に立ち向かう強さを感じさせてくれます。

まとめ

2025年8月19・20日に行われている第66期王位戦七番勝負第4局は、藤井聡太王位と永瀬拓矢九段による熱戦です。藤井王位が4連勝・6連覇へ向けて王手をかけるか、それとも永瀬九段が意地の一勝を飾るのか――全国の将棋ファンが固唾を飲んで見守る、注目の対局となっています。

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