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バルセロナDFイニゴ・マルティネス、サウジの名門アル・ナスルへ電撃移籍 移籍金ゼロの背景とは
スペインの名門クラブFCバルセロナに所属していたスペイン代表DFイニゴ・マルティネス(34歳)が、2025年夏、サウジアラビアの強豪クラブアル・ナスルへフリー移籍することが日本時間8月8日に複数の欧州・日本メディアを通じて明らかになりました。
この移籍は、同クラブの来日直後、話題となった神戸とのチャリティーマッチで先発出場した直後の決定であり、多くのファンや業界関係者に衝撃を与えています。
イニゴ・マルティネスとは──華やかなキャリアとバルサでの存在感
- マルティネスはスペイン・レアル・ソシエダの育成組織で育ち、2011年にトップチームデビュー。
- 2018年1月にスペインの名門アスレティック・ビルバオに完全移籍。
- ディフェンスの要として活躍し、スペイン代表にも継続的に選出。
- 2023年夏にバルセロナへ移籍し、主力DFとして1シーズンで公式戦46試合3得点5アシストという確かな実績を残しました。
さらに、2024-25シーズンに新たに就任したハンジ・フリック監督の下では、主力センターバックの一人として最終ラインを支えてきました。しかし、チーム事情や本人のキャリアプランなどから、わずか2年の在籍でバルサを去ることとなりました。
なぜ移籍金ゼロ?──”紳士協定”とバルセロナの苦しい財政事情
今回の移籍で世界中のサッカーファンが驚いたのは、イニゴ・マルティネスの移籍金が発生しないことです。通常、このレベルの選手であれば数億円、数十億円規模の移籍金が発生してもおかしくありません。
この点については、以下のような事実が判明しています:
- バルセロナとイニゴ・マルティネスの契約延長(2025年3月締結時)に「特定クラブからのオファーが届き、本人が移籍を望んだ場合、無償で放出する」という条項が盛り込まれていた。
- イニゴ・マルティネスは昨季もアル・ナスルからオファーを受けていたが、当時は断っていたとのこと。
- この“紳士協定”により、バルサ側は移籍金ゼロでの送り出しを決定。
- バルサ側は、移籍金による収入は得られませんが、約1500万ユーロ(約23億円)前後の人件費を節約できたことで、新戦力の登録に資金を充てることができる見込みです。
クラブとしての苦しい台所事情に配慮した形での契約内容が、両者にとって“大人の関係”を象徴するものとなっています。
アル・ナスル移籍の舞台裏とタイミング
イニゴ・マルティネスの移籍交渉は2025年夏の新シーズン前、数日間で急速に進行しました。交渉が大詰めを迎えたのは、バルセロナ来日直後だったとみられ、そのため7月末に神戸で開催されたチャリティーマッチが「バルサでの最後の試合」となった可能性が高いです。
- 7月27日、ヴィッセル神戸とのチャリティーマッチに出場。
- 8月7日にはバルサの練習に参加せず、チームメートへの別れのあいさつを済ませたとのこと。
この間、アル・ナスル側はポルトガル代表DFアイメリク・ラポルテの退団決定に伴い、即戦力となるセンターバックの補強を急務としていました。その“穴埋め”としてイニゴ・マルティネスに白羽の矢が立ったのです。
移籍先アル・ナスルとは?──サウジアラビアリーグの台風の目
アル・ナスル(Al Nassr FC)はサウジアラビアのプロサッカークラブで、サウジ・プロフェッショナルリーグに所属します。世界的スーパースタークリスティアーノ・ロナウドが所属していることでも有名です。
- 2020年代に入り、サウジリーグは政府主導の大胆な投資による大型補強を続け、世界の注目を集めてきました。
- アル・ナスルはロナウドを筆頭に、多くのビッグネームや欧州主要リーグ経験者が続々と加入し、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)でも存在感を発揮しています。
- ディフェンスの要だったラポルテ離脱後、マルティネスへの関心が一気に高まり、今回の加入がほぼ決定となりました。
バルセロナはどうなる?──今後のチーム再編成の見通し
イニゴ・マルティネスが去ったことで、バルセロナは最終ラインの再構築を急ぐ必要があります。昨夏から続く財政難の影響もあって、高額な新戦力獲得は難しく、若手や現有戦力の活用がカギとなりそうです。
- 今回の“フリー放出”で、人件費総額を抑えられるため、他ポジションへの投資や新規選手登録が最優先。
- 既存の主力CBに加え、カンテラ上がりの若手やローンバック組により隙間を埋める方針が予想されます。
また、2024-25シーズン開幕を前にスペイン国内外からさまざまな補強案や人材活用策が浮上しており、今後の動きが大いに注目されます。
日本のファンにも衝撃を与えた「電撃移籍」
イニゴ・マルティネスは7月、バルサの一員として来日し、ヴィッセル神戸戦でもファンの前でプレーしていました。そのわずか2週間後に海外移籍が決まったことで、日本のサッカーファンからも驚きの声が上がっています。
記念すべきJリーグクラブとの試合が、新天地アル・ナスルへの壮行試合となったのは、偶然とはいえドラマチックな巡り合わせです。
今後のキャリアと期待される役割
- 現役トップレベルでの経験を、これまで以上にアジアの舞台で発揮する場面が増えそうです。
- クリスティアーノ・ロナウドら世界的スターとの共闘が見られるのも注目。
これまでヨーロッパを舞台に活躍してきたマルティネスの新たな挑戦は、サウジリーグの国際化と競争力強化の一環としても大きく位置づけられています。
まとめ
- バルセロナの主力DFイニゴ・マルティネスが、サウジの強豪アル・ナスルへのフリー移籍を決断。
- 契約延長時に盛り込まれていたユニークな“紳士協定”がカギ。
- 財政難のクラブ事情と選手の新たな挑戦が交錯した電撃移籍。
- 新舞台でのさらなる活躍へ、日本や世界中から熱い視線が注がれています。
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