『違う星のぼくら』Switch/Switch2版本日配信開始――インディーゲーム界の新たな挑戦

待望の2人専用協力型パズルアドベンチャーがNintendo Switch/Switch2に登場!

2025年8月7日、任天堂のインディーゲーム紹介番組「Indie World 2025.8.7」の放送直後より、講談社ゲームラボが手がける『違う星のぼくら』がNintendo SwitchおよびNintendo Switch 2向けに正式配信されました。前作『違う冬のぼくら』で注目を集めたクリエイター・ところにょり氏による新作であり、インディーファンならずとも話題沸騰中のタイトルです。

“目的秘匿型”パズルアドベンチャー――二人で真相に迫る異星の旅

『違う星のぼくら』は二人プレイ専用の“目的秘匿型”パズルアドベンチャーゲームです。本作の舞台は、一度滅亡した地球で新たな文明を築き、宇宙に進出した人類が未知の惑星を探査する近未来。プレイヤーは宇宙探査船のクルーとして、それぞれ「明かせない目的」を抱えながら意志疎通しつつ、不時着した異星でのサバイバルと謎解きを進めていきます。

ゲームがユニークなのは、協力が必須でありながらお互いの目標が明確には一致せず、“隠された動機”がプレイに不可欠であることです。物語や謎解きはペアの選択や会話によって展開が変化していき、まさにプレイヤーの絆や心理戦が問われる設計となっています。

どんなゲーム?概要と特徴をやさしく解説

  • 2人専用:基本的に一人では進行不可。画面分割や見え方の違う情報を互いに伝え合って進める必要があります。
  • 目的秘匿型:“自分しか知らない目標”が割り当てられており、時に葛藤や選択を迫られます。
  • ボイスチャット非搭載:ゲーム内に通話機能はなく、プレイヤー同士でLINEやDiscordなど外部通話ツールを用意する必要があります。
  • パズルと連携の妙:“自分にしか見えないスイッチ”、“相手だけに見えるマップ”など、現実の会話や協力が解決の鍵。
  • 独特の世界観:仄暗く幻想的な惑星で、奇妙な生命体や古代的な遺跡など不気味さと神秘が混在。

直感的コミュニケーションが攻略のカギ

本作では、相方とのリアルタイムな意思疎通が不可欠です。目の前に現れる謎やギミックの多くは「自分では見えないが、相手には見える」状況や、二人で同時に仕掛けを動かす必要があるものばかり。しかも、お互いに明かせない個別目標が用意されており、「協力」と「警戒」の絶妙なバランスが物語の緊張感や意外な展開を生み出します。

Switch/Switch2版配信の意義――拡がるユーザー層とインディーゲーム市場

インディーゲームタイトルがNintendo Switchプラットフォームに配信されることは、開発者・プレイヤー双方にとって大きな意味を持ちます。Switch/Switch2は家庭用ゲーム機として手軽に友人や家族と一緒に遊べるため、二人専用の本作の魅力を最大限に発揮できる環境です。

また、今回の発表・即配信は、同日配信された他のインディー注目作(例:『Hollow Knight: Silksong』)と並び、インディーワールド特有のサプライズと話題性を演出。“ニンダイ直後の放送”というタイミングも相まって、SNSなどでも大きな反響を呼んでいます。

どんな人におすすめ?遊び方のコツ

  • リアルフレンドと遊びたい人:ひとりでは進行不可なため、ぜひ信頼できるパートナーと挑戦しましょう。
  • 頭脳戦・心理戦が好きな人:“相手の目的”を推測したり、必要な情報だけを渡したりと、独特の駆け引きを存分に楽しめます。
  • 会話しながら進めるゲームが好きな人:“実際に話し合いながら協力”するプロセスは、従来のゲームとはまた違った体験です。

開発者・ところにょり氏のこだわり――前作『違う冬のぼくら』からの進化

クリエイター・ところにょり氏は、前作『違う冬のぼくら』で培った表現やゲーム構造に「振り切った仄暗さ」を全面に出したと明言しています。プレイヤー同士の信頼や不信、善意と疑い――さまざまな感情が交錯する体験を目指し、「孤独感」と「協力感」を両立させた独自のアドベンチャーとなりました。

プレイしていく中で、「時には優しさ、時には悪意すらも考えさせられる仕掛け」が散りばめられており、最後まで気が抜けません。

インディーゲームの新しい表現として――業界の声

『違う星のぼくら』は、従来のインディータイトルには珍しい「目的秘匿型」形式の2人協力プレイや、一方だけが知っている情報の伝え合いなどコミュニケーション重視のギミックによって、ゲームファンや批評家からも高い評価を獲得しつつあります。

同時に、他ゲームにはない「相手を信じる勇気」「自分の目的に忠実であること」の葛藤が、強い没入感とリプレイ性を生み出している点も指摘されています。

今後の展望や拡張性にも期待

Switch/Switch2版の登場により、さらに多くのプレイヤーが「本当の友達と、一生に一度きりの冒険」を体験できるようになりました。追加DLCやコラボイベント、さらなる新作展開への期待も高まっています。インディーゲームの自由な発想力と、プレイヤー同士の関係性を深く描く“新時代協力アドベンチャー”として、今後の展開からますます目が離せません。

まとめ:信頼と秘密が交錯する、忘れられない体験を

『違う星のぼくら』Switch/Switch2版は、今後のインディーゲームの新たな礎となりうる1本です。パートナーと共に、戸惑いながらも信じ合い、時に疑いながら進む異星の旅路。そのすべての選択が、唯一無二の物語と深い感動を刻むことでしょう。インディーワールドで今一番話題の本作、ぜひ大切な誰かと心ゆくまで楽しんでみてください。

参考元