新潟県、7日にかけて警報級の大雨に警戒を

2025年8月5日、新潟県を含む北陸地方では、7日にかけて雷を伴う激しい雨が予想されており、警報級の大雨となる恐れがあることから、土砂災害や浸水被害、河川の増水に十分な注意が呼びかけられています。

約1か月ぶりのまとまった雨、記録的少雨解消の可能性も

新潟地方気象台によると、新潟県上越市高田では6月26日から8月4日までの間、1mm以上の降水が観測されない記録的な少雨状態が続いていましたが、このたびの前線の影響で、約1か月ぶりにまとまった雨が降る見込みです。6日午前6時までの24時間で上越地方の多い所で50mmの降水、7日午前6時までにさらに50mm、8日午前6時までには80mmの追加降水が予想されています。これらは8月1か月分の平年雨量の2倍以上になる可能性もあり、雨量が集中した場合には警報級の大雨となる危険があります。

土砂災害や浸水、河川の増水への厳重な警戒を

今回の大雨では、急激な降雨による土砂災害の発生が特に懸念されています。下越地方や佐渡地域では、すでに地盤が緩んでいる箇所も多く、浸水の被害も想定されます。また、雨量の増加に伴い河川の増水も予想されているため、河川付近の低地にお住まいの方は早めの避難準備が必要です。

能代市で観測史上最多の1時間降水量を記録、北陸地方にも影響

秋田県能代市では8月4日に1時間あたりの降水量が観測史上最多を更新し、地盤がさらに緩んだことから土砂災害のリスクが高まっています。このような記録的な豪雨は北陸地方にも広がっており、新潟県の一部でも1時間に40mmを超える激しい雨が予測されています。

7日までの天気の見通しと注意点

  • 8月6日(水):北陸地方を中心に激しい雨になる見込み。太平洋側でも急な雨に注意が必要です。
  • 8月7日(木):大雨が続く可能性が高く、雷や突風にも警戒が必要です。

新潟県内では、これまで続いた暑さが一時和らぐものの、雨による災害リスクが高まるため、住民は最新の気象情報に注意し、避難場所の確認や安全確保を心がけてください。気象台や自治体からの警報・注意報を無視せず、早めの行動を取ることが重要です。

信濃川の状況と河川管理の動き

国土交通省信濃川下流河川事務所は、5日に信濃川の流量が改善したことを受け、一部閉鎖していた信濃川水門(新潟市中央区)を全開しました。これは海水の逆流を防ぐ目的で行われた措置ですが、今後の大雨に備えた河川管理の一環として注目されています。

警戒を呼びかける気象予報士のコメント

気象予報士・河原毅氏は「7日にかけて北陸地方では警報級の大雨が予想されており、72時間の雨量が8月1か月分の2倍になる可能性もある。土砂災害や河川の増水による浸水被害に対して十分な警戒が必要だ」と話しています。

今後の天候の変化によっては、さらに警報や避難指示が発令される可能性があります。地域住民は自治体からの最新情報をこまめに確認し、安全第一で行動してください。

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