池上彰×増田ユリヤ、筑波大学附属中学で特別授業を実施

2025年7月10日、ジャーナリストの池上彰氏と増田ユリヤ氏が、筑波大学附属中学校の2年生約200名を対象に特別授業を行いました。両氏は共同で執筆した書籍『池上彰と増田ユリヤのYouTube学園特別授業 ドナルド・トランプ全解説』をもとに、ドナルド・トランプ氏の政治や社会への影響、日本との関係性について多角的に解説しました。

生徒たちは事前に書籍を読んだり、ニュースでトランプ氏の動向を調べたりと準備を重ねたうえで、鋭い質問を多数投げかけました。特に「浮体式の風力発電」に関する質問は、自分で計算や仮説を立てたうえでの問いかけであり、池上氏から「すごいなと思いました」と高く評価されました。また増田氏は、「パリコミューン」という難しい歴史用語を中学生が理解し質問にあげたことに驚くとともに、「自分が関心を持ったことを準備して質問してくれたことがうれしい」と感想を述べています。

特別授業の内容と生徒の反応

  • トランプ氏の政権が世界経済や外交、安全保障に及ぼした影響を具体的に解説。
  • 日本との外交関係や社会的な分断について、分かりやすく紹介。
  • 生徒たちが自ら調査し、自分なりの解釈を持って質問を準備。
  • 授業の様子はYouTubeチャンネル「池上彰と増田ユリヤのYouTube学園」で公開中。

池上彰×増田ユリヤが語る「日本の教育の強み」

7月28日に公開された対談では、両氏は日本の教育制度が「世界トップクラス」である理由についても言及しました。増田氏は、日本の教育が基礎学力の高さや論理的思考力を培う点に加え、生徒が自分の興味を追求し、主体的に学ぶ力を育んでいると指摘しています。

池上氏も「生徒が難しい課題に対して自分で考え、理解を深める姿勢が非常に優れている」と評価。今回の筑波大附属中の生徒たちの積極的な姿勢は、そのまま日本の教育の強みを象徴しているとのことです。また、これらの授業の取り組みが、より多くの生徒に「学ぶ楽しさ」や「問いを持つことの大切さ」を伝えていく役割を果たしていると強調しました。

教育の社会的役割と今後の展望

  • 日本の教育が育むのは単なる知識ではなく、主体的で批判的な思考力。
  • 未来の社会に対応する力をつけるため、実践的な学びの場が求められている。
  • 今回のようなジャーナリストと生徒との直接対話は、新しい学びの形として注目されている。

池上彰氏、埼玉県で世界情勢についての講演を開催

さらに7月27日には池上彰氏が埼玉県で「世界情勢の行方」をテーマに講演を行い、国内外の現在の動きやその背景を分かりやすく解説しました。トランプ氏の影響を含めた国際政治の複雑さや、日本の立ち位置についても触れ、参加者から高い評価を得ています。

このように池上彰氏と増田ユリヤ氏は、教育現場や地域社会に積極的に関わりながら、難しいテーマを分かりやすく伝える活動を続けています。特に若い世代に「考える力」と「知る喜び」を育むことへの期待が寄せられています。

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