北朝鮮・平壌で朝鮮戦争休戦72年の節目に反米と中国への感謝を示す式典

2025年7月27日、北朝鮮の首都・平壌で、朝鮮戦争休戦から72年を迎えるにあたり、金正恩・朝鮮労働党委員長が反米の立場を改めて強調しつつ、中国の支援に対する感謝の意を表明しました。同時に、若者たちによる舞踏会なども開催され、祝賀ムードに包まれた一日となりました。

金正恩氏、反米「勝利」誓う

この日に合わせ、金正恩氏は平壌で行われた記念行事の演説で、「反米」を掲げての勝利を誓う力強い言葉を述べました。彼は、朝鮮戦争での米国に対する抗戦を「正義の闘い」と位置づけ、現在もアメリカを敵視する姿勢を鮮明にしました。金正恩氏は、北朝鮮の安全保障と主権を守るためには断固たる態度が必要であると強調し、米国に妥協しない決意を表しました。

中国への感謝と協力の強調

金正恩氏はまた、同じく72年を迎えた休戦記念日に際し、「中国の功績を忘れてはならない」と述べ、中国が朝鮮戦争当時に北朝鮮を支援したことへの感謝を公に示しました。彼は両国間の友好関係と戦略的パートナーシップの重要性を再確認し、今後も中国と連携を深めていく意志を示しました。

平壌での若者らの舞踏会開催

一方、平壌市内では若者たちが参加する舞踏会も開催されました。これは戦争休戦の記念日を祝う意味合いだけでなく、若い世代に未来への希望を託す象徴的な行事とされています。北朝鮮国内ではこうした文化イベントを通して国家の団結を促進し、国民の morale の向上を図る狙いがあります。

朝鮮戦争休戦72年の節目に込められた意味

1953年7月27日に締結された朝鮮戦争の休戦協定から72年。北朝鮮にとってこの日は単なる歴史的な記念日ではなく、現在の国際関係や安全保障政策を国内外に示す重要な機会となっています。金正恩氏が「反米」での勝利を誓いながらも、中国への謝意を改めて強調したことは、北朝鮮の外交政策の現状を象徴しています。

まとめ

  • 2025年7月27日、北朝鮮平壌で朝鮮戦争休戦72周年の記念式典が開催された。
  • 金正恩総書記は反米の姿勢を堅持し、「勝利」を宣言。
  • 同時に、中国の戦争時支援に感謝を示し、関係強化を呼びかけた。
  • 若者たちによる舞踏会も開催され、戦争休戦記念日を祝った。
  • この節目の日は北朝鮮にとって歴史的な意義とともに、現在の政治・外交姿勢の象徴となった。

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