
【大磯サンデーアートウォーク】はじまった記念
毎週第3日曜日に開催する、180店舗もの地元のクラフト&フード店舗が集まる大磯の新名所「大磯市」をさらに盛り上げる新企画。【大磯サンデーアートウォーク】がスタートしました。 大磯の駅周辺のクラフト店やギャラリーなどをデート風におさんぽするレポート《後編》をお届けします♪
大磯ぶらり“まち歩き”してみたレポート<<後編>>
大磯といえば、やっぱり海!!!
「大磯迎賓館」を正面に見て、 左横の道を図書館を越え、ずっーと下りていくと、この道たどりつきます。ゆずの「夏色」の曲がとてもよくあいそうな夏っぽくて、自転車でぐいぐい走り抜けたくなるような、いい感じの道です。好きです。
やっぱりテンション上がります。ちなみに、大磯は1885年に日本初の海水浴場だそうです。最初は医療目的で保養地として開発された、とビーチ近くの看板に書いてありました。それを聞くと、なんだかありがたい気持ちになるような。
この日は、唐突に暑かったので、足だけザパザパと海の中へ。でも、大磯の海はサーファーに人気があるだけあって、結構波が高いので、たまに必死に逃げる必要がありますが、うっかりずぶ濡れの砂まみれになっても楽しいものです。
はしゃいだ後は、ふたりでボーっと海を眺めながら、今後について語ります。愛の語らいがあったかどうかは、ご想像にお任せします。
青春。
おしゃべりとアート、居心地バツグンの「ギャラリーさざれ石・カフェ アオバト」
お次は、アートウォークらしく芸術を堪能をするため、ギャラリーさざれ石・カフェ アオバト」へ。
この日、こちらのギャラリーでは、篠山紀信さんに師事し、これまでに女優、アイドル、料理写真などで、約100冊もの写真集を世に送り出してきた、大磯在住の写真家・小澤忠恭さんの写真展が開かれていました。この日は、なんとご本人が!
わたしたちの隣には、品川から自転車でかけつけたという男性がいて、ご本人がいらっしゃることに感動し、ギャラリーの方では1時間ほどずーっと写真を眺めているサラリーマン風の男性など、熱烈なファンが多くかけつけていました。
そんな中、非常に元気で鋭い小澤さんは、笑い上戸の店主・上村たか子さんにまっすぐな視線で、「上村さんさ、上着が裏表反対なんじゃないの!?」とツッコミ、「あら、ヤダ!」と豪快に笑い、笑いを誘っていました。
小澤忠恭大先生の写真展。
上村さんお手製の栗きんとんと「アイスコーヒー」(500円)をごちそうになりながら、まったり。
現在は小澤忠恭さんの写真展は終了し、 2015年10月17日(土)~25日(日)までは、「望月 馨 陶展」を開催中です。
ろくろで立ち上げた土の回転体の魅力的な線や形や質感を追い求めたヤキモノをご覧あれ。
<ギャラリーさざれ石・カフェ アオバト>
住所:神奈川県中郡大磯町大磯1174
電話:0463-67-9662
営業時間:11時00~18時
定休日:水曜・木曜 (夏・冬:長期休み有)
大磯在住の現代アーティストの自宅兼アトリエにおじゃましました
今度はふたたび駅の方へと戻って、現代アーティストの朝比奈 賢さんの自宅兼アトリエを訪れました。
黒髪がふわっと流れて、ヨーロッパからやってきた貴公子みたいです。
朝比奈さんは、2015年3月から、アートをもっと身近に感じてもらいたい、自宅にアートがある空間を知ってもらいたい、と毎週土曜日と日曜日に自宅兼アトリエを開放して、「こども絵画きょうしつ」を開いたり、リビング横の和室をほかの作家さんに展示スペースとして貸し出したりしています。
ご自宅におじゃまさせていただくと、天井が高く気持ちのいい吹き抜けのリビングの壁に、朝比奈さんの描いた大小いくつもの抽象画がかけられ、クラッシックの音楽が小さく静かに流れ、何もかもがしっくりとくる、穏かな空間です。
和室の展示室。座って作品を眺めるのもいいものです。
現代アーティストの丸山数理さんの作品。
ご本人がいらっしゃったので、少しお話をおうかがいすると、今回の作品は「それぞれのたち位置があるよね」ということを伝えたい、と作品を手がけたそうです。
写真手前の作品は、断崖絶壁に車イスに乗った人がひとりでたたずんでいます。ふつうは誰か付き添う人を登場させるところですが、丸山さんはあえて、ひとりにしています。なお、崖っぷちに誰かいるとホラーっぽくなっちゃうから(笑)、ともお話されていました。
ほかにも、サラリーマン、携帯で電話する女の子、親子など、意味ありげに立つ人々の作品が並んでいました。
直感を信じ、無心で手を動かして絵を描く!
こちらのアートハウスでは、ハガキサイズの紙にクレパスを使って絵を描く、ワークショップも開かれています。
ふだん、アートに触れていない人のために、描きやすいようにと、黄色の絵の具で少し模様を描いたものを使うそうです。
確かに学生以来、久々に絵を描くので、何をどう描いたらいいのか検討もつきません。
そんなわたしたちに、朝比奈さんは、もしも何を描こうか迷ったり、最初の描き始めが難しかったら、目をつむって直感で手を動かしてみといいですよ、とのこと。
ほーっ。
言われたまま、目をつむってともかく手を動かしてみます。すると、なんだかノッてきました。
朝比奈さんは、絵にうまい下手をまったく求めず、瞬間、瞬間のひらめきで描いていくというようなことをお話しされ、自由さを体感。のびやかに描くことができました。
完成です。左がわたし、右が相方です。
のびやかに描いた結果、それがうまくいったかは、あまりよくわかりません。
彼は円錐のようなものを一心不乱に描き続けていましたが、まったく意味はなく、出来上がったようです。私も同じく。途中で、黄色と緑でブラジルっぽくなってきたな、というぐらいです。結果、作品としてはなんだかよくわかりませんが、絵を描く行為がとても楽しかったです。
<大磯アートハウス>
●住所:神奈川県中郡大磯町東小磯492-8
●電話:090-2904-4831
●営業時間:13:00~18:00
●定休日:月曜~金曜(土日のみ営業)
●入場料:大人500円、子ども(中学生まで)300円
※ドリンク&ミニワークショップ付き
最後はやっぱりたのしい大磯市へ
そして、すっかり陽が暮れちゃいましたが、漁港の大磯市へ到着!
今回も盛り上がっていました。
さて、さて、こんな感じで今回は大磯の西側4店舗をめぐってみましたが、いかがでしたか?
大磯は結構広くて、1店舗、1店舗が離れているので、歩くとなかなか時間がかかるのですが、全体的に自然がキレイで、気になる小路があったり、文学や政治に関する歴史的な場所がひょっこり出てきたりするので、紹介したい場所がまだまだたくさん。
大磯市ついでにアートな散歩に是非!
大磯サンデーアートウォーク
それでは、また!