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クスッと笑ってもらえれば、それでいい。シュールでカラフルな焼き菓子店「DIXONHOLIC」の真実

2016.05.09 | 出展店舗
クスッと笑ってもらえれば、それでいい。シュールでカラフルな焼き菓子店「DIXONHOLIC」の真実

ちょっとシュールな缶バッチ?いえいえこちら、サクサクの手づくりクッキーです。もちろん、食べられます。と言いますか、実はとても美味しいです。

カラフルな色合いとユニークすぎるイラストで、一度目にしたら忘れられないほどのインパクトを持つ大磯市名物、DIXONHOLIC(ディクソンホリック)のクッキー。一体どんな方がつくっているのか、気になりませんか?

出店中も「あまりお客さんとは話さない」という店主・小川智子さんの知られざる素顔。一緒に覗いてみましょう。

 

留学、カフェのバイト、そして、兄からのプレゼント。

私は平塚出身で大磯高校に通っていました。その頃は、まったくお菓子作りなんてしていなくて。映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を見て翻訳家に憧れていて、いつか留学したいな、と思っていたんですよね。それで、卒業後は語学留学のあと、ニュージーランドの専門学校へ進学しました。

そのとき専攻したのが、ホテル経営学。接客にも興味があったし、英語も使えるので面白いかな、と思って。1年のときにキッチンを学ぶ中で、課題として出たのがアップルパイ。テストのために練習しなきゃって始めたのが、私にとって最初のお菓子作りでした。

その当時借りていた家に、たまたまオーブンがあったので、それから簡単なマフィンなんかをつくりはじめました。でもこだわってつくっていたわけではなくて、当時はお金もなくてお菓子なんて買えないので、食費を浮かすためにつくる、という感じで。レシピも適当で、誰かにプレゼントするわけでもなく、ただ自分で食べるためにつくっていました。でもこの頃から、つくることがどんどん楽しくなっていきましたね。

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ニュージーランドの暮らしで気に入っていたのが、週末にカフェでランチをすることでした。当時の日本にはまだほとんど無かったんですが、向こうでは、おじいちゃんやおばあちゃん、子どもたちも普通にそこに居るようなカフェがいっぱいあって。こういうのいいな、日本に帰ったらカフェをやりたいな、って思っていました。

その後、経済的に厳しくなって専門学校を中退して帰国したんですが、そのとき日本はカフェブーム。小洒落たカフェがいっぱいできていたんですが、でも目指しているカフェとは違う感じかな、と思っていて、とりあえずお金を貯めるためにバイトを始めました。カフェでスイーツ担当をしたりケーキの教室に行ったりするうちに、ますますお菓子作りにハマっていって、結局10年くらいバイト生活を続けていました。

でもあるとき、手根管症候群になって、両手とも痛くて握ったり掴んだりできなくなってしまって…。手術すれば治るんですが、術後3週間は手が使えないこともあって、一度カフェのバイトは辞めてしまいました。そんなとき、お兄ちゃんがクリスマスプレゼントにくれたのが、このケーキの型です。

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これを見た時、「色を付けたい!」と思ったんですね。まず食紅で色付けした生地を入れて、そのあとにプレーンのバターケーキの生地を流し込んで、できたときはすごいテンション上がって。「子どもは好きかも!」と思ったんですけど、子どものいる友達には、「色が付いているのは嫌」と言われてしまって…。一旦はプレーンの生地でも焼いてみたりしましたが、「それではつまらない、万人受けしなくてもいい」と思い直して、色を付けたものでやっていくことにしました。

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それが、2009年頃のこと。今のDIXONHOLICのお菓子の原型になっています。

 

売れるものより、「バカじゃない?」って笑ってもらえるものを

「このケーキでやっていこう」と決めたので、平塚に作業所を借りて、保健所の許可も受けて、まずは知り合いだったアイスクリーム店「プレンティーズ」の店頭で販売をはじめました。でも、全然売れなくて…。お店の方から、「アイシングクッキーやってみたら?」と言われて、やってみることにしました。

最初はよくあるガーリーな雰囲気のアイシングクッキーを作っていたんですよね。でも、つくっていて全然楽しくなかった。なんか気持ち悪くて、やっていて苦になるという感じだったので、だったら自分のつくりたい絵でやってみようかな、と思って。それからは、今のデザインになりました。

紙に絵を描いて、コピーしてサイズを調整して、アルミ板で絵に沿った型をつくって。焼いたクッキーに、アイシングでひとつひとつ、イラストを描いていきます。バターケーキよりもクッキーの方がいろいろな表現ができるので楽しくて、今はクッキーをメインに作っています。

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でも実は私、絵がすごく苦手なんです。よく「イラストやっていたんですか?」とか聞かれますが、全くやっていなくて、下手だからこういう絵になってしまうんだと思います。でも自分の好きな絵だとやりやすいというか、楽しくできるんですよね。

普段はバレンタインや鯉のぼり、クリスマスなど季節モノを中心に展開していますが、中でも気に入っているのは、「ほじくり」シリーズです。なんか私、人が無意識なときに鼻をほじっている姿が、すごく人間らしくて好きなんですよね。姪っ子なんて、人差し指ですごい勢いでほじっていて、「すごい!人間っぽい!」って感動して(笑)。お子様連れのお客さんとか、これを見て「お前だよ」とか会話しているので、きっと、見られたくないけどみんなやってることなんですよね。そういう人間っぽい感じがすごい好きです。

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クリスマスクッキーも、小川さんの手にかかると、ここまでシュールに!

 

クッキー自体は本当に普通のものですが、やっぱり私のこだわりはイラスト。シュールな雰囲気とはっきりとした色合いが好きなのですが、正直、全然売れません。自己満足です(笑)。でもなんというか、お客さんが来て、ちょっとクスッと笑ってもらいたいのかな。「かわいい」と言われるよりも、笑ってもらえる方が、褒められているというか、うれしい。パステル柄の、ガーリーなものの方が売れると思いますが、どうしてもかわいいと思えなくて、これやっていても私じゃないのかな、と思う。「気持ち悪〜い」とか、「なにこれ!?」って反応の方が、私にとっては「よっしゃ!」って感じですね。

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だから私がクッキーをつくるのは、美味しさを伝えたいとかではなくて、普通に生活していて、ちょっとクスッと笑える瞬間があるといいな、って、そんな感じ。鼻で笑われることも多いんですけど、それでも本当に良くて。これからも売れるものよりも、「バカじゃない?」って思われるようなものをつくっていきたいですね。友達には、「商売向きじゃないね」って良く言われてしまいますが(笑)。

 

売れなくても面白い。大磯市のつながり

大磯市には、最初の数回は、辻堂のトラックマーケットでやっていた「月イチ朝イチ」の仲間と一緒に出店していました。5年ほど前、まだ出店者数も少なかった頃でしたね。その後はひとりで、ほぼ毎回出店してきました。大磯には高校生までしか縁がなくて、漁港がこんな風になると思っていなかったので、なんだか不思議な感じでもあります。

出店しても、やはり基本的には売れないんですけど(笑)、面白いかな。私、あまり友達と出かけたりしないのですが、ここでは月に1回、出店者やお客さんに会えるじゃないですか。大磯とか二宮とか、身近な地域の方が多いので、なんとなく和めるというか、同級生みたいな感じ。最初はみんな全く知らなかったんですが、出店するうちにどんどん仲良くなっていきました。それは地元ならでは、というか、自然につながりますね。

そんなつながりからつくったのが「大磯妻」のクッキーです。大磯妻を初めて見た時から、私にとってはドハマりだったんですが、「月イチ朝イチ」にnico caféさんが大磯妻を持ってきたことをきっかけに、つくらせてもらって。大磯市出店のときは、今もたまに持って行きますが、やっぱり人気がありますね。

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右が、ウワサの「大磯妻」クッキー。左は、ひとつだけ唐辛子入り激辛クッキー(本当に辛いです!)が隠れている「こどもの日・デ・ロシアン」(5月にて販売終了)。

 

私のブースにはお客さんはあまり来ませんが、それでもたまに同じ価値観の人に出会うと、本当にうれしい。私の絵を気に入って、オーダーをしてくれる方もいて。引き出物や子どもの似顔絵、ペットなんかのときは、「かわいくないと怒られるかな」と思って、がんばってかわいくつくったりもしています(笑)。でもオーダーしてくれる方は、「小川さんのデザインで、おまかせで」って、言ってくださる方が多くて、自由にやらせてもらっています。

たぶん私は、そういう方との出会いを探して、大磯市にも出店しているんだと思います。恥ずかしいので、私からはあまり話しかけたりしませんが(笑)、毎回来てくれると、本当にうれしいですね。

これからも万人受けするものはつくりません。でも、もっともっと、バカになって、笑わせてやりたい。理性で抑えたりせず、人間っぽい感じとか、はっちゃけたデザインを考えていきたいな、と思います。

ちょっとクスッと笑いたくなったら、ぜひ遊びに来てくださいね。

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【DIXONHOLIC(ディクソンホリック)】

平塚在住・小川智子さんがつくる、カラフルで楽しい焼き菓子のお店。平塚に作業所を構え、大磯市やカミイチごてんばアート・クラフトフェア等への出店のほか、オーダーも受け付けている。名前の由来は、ニュージーランドにある小川さんお気に入りのDIXON STREETから。

ホームページ http://www.dixonholic.jp/

池田 美砂子

茅ヶ崎在住フリーライター、ひとりの娘のお母さん。人の言葉をありのままに聞くことで本質を見つめるインタビューを、ライフワークとしています。使命は、「ほしい未来を自分の手でつくる人を増やす」こと。この世にもっと、ワクワクを。