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ウソはつけない。こだわり店主が真面目につくった完全自家製スープカレー

2015.06.20 | 出展店舗
ウソはつけない。こだわり店主が真面目につくった完全自家製スープカレー

カレーが恋しくなる季節。中でも、さらりとしてスパイシーなスープカレーは、暑くなるにつれ、自然と身体が欲するメニューのひとつです。

今回ご紹介するのは、大磯市のキッチンカーエリアでお馴染みの「スープカリー屋台 kemuri(けむり)」。無添加、完全自家製のカレーは「クセになる味」と、大磯市常連さんたちにも人気を博しています。

平日のランチタイム、茅ヶ崎駅前で営業中の店主・白川清和さんに、真面目すぎるほどの、そのこだわりについて、お話を聞きました。

 

まったりと、屋台みたいな移動販売を。

スープカレー屋を始めたのは、今から5年ほど前です。当時僕は、平塚にある実家のお弁当屋で働いていたんですが、もともと旅行が好きで、今の奥さんと「移動販売で日本一周できたらすごいね!」なんて話をしていて。自分の店をやりたいという思いもありましたし、外にいるのが好きっていうのもありましたね。移動販売なら、夏フェスとかにも出店できるじゃないですか。好きなアーティストのライブ聞きながら仕事できる、なんてことが実現できる業態でもあるな、と思って。で、当時札幌で食べてハマって、自分で作ったりもしていたスープカレーでやろう、と決めました。イメージは、昔ながらのラーメン屋台みたいな、スローフードな感じ。商売うんぬんよりも、「移動販売やりたい」って気持ちの方が先行して始めたんです。

でも、全然お金がなかった。車は、ヤフオクで4万円で買ったんですよ。軽トラに載せる小屋も、ヤフオクでパーツを集めたりして全部自分で作りました。ものづくりは昔から好きだったので、知り合いの大工さんに相談したりしながら、自分で手を動かして。今思うと、車をつくっているときが一番楽しかったかな(笑)。

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僕は、移動販売と言っても、イベントでクイックに出して儲けるというよりは、屋台みたいに、お客さんと会話しながらまったりやりたかったので、週末よりも平日の営業に力を入れてきました。毎週金曜日は実家の裏で、水曜日は茅ヶ崎駅前で、昼前から20時頃までの営業。この2つは、開業当初から変わらず続けている場所で、今ではお客さんの8〜9割が毎週来てくれるような常連さんです。今は厚木でも毎週火曜日に出店していますし、イベントの出店にもたくさん声をかけてもらえるようになって、ありがたいですね。

 

ウソはつけない、カッコ悪いことはしたくない。

カレーのレシピは、完全自己流です。当時はレシピとか全くなかったので、最初は普通のカレーを薄めることからスタートして、ネットで調べたり、食べ歩きして研究したり、という感じで試行錯誤して。お恥ずかしい話、今まで頑張って仕事をしたことがなかったのですが、これは僕ひとりで全部やらなきゃいけないので、ウソつけないじゃないですか。やったことが全部商品に出るので、全部マジメにやろう、と思ってつくっていますね。

材料は、添加物は使わず、全部手づくりで。スパイスは22種類をブレンドして、漢方に使われるシナモンなんかも使っています。スープは、主に鶏と野菜からとっていて、スープの仕込みだけで10時間くらいかけてつくっています。最近は原価が高くなって厳しいところもあるんですが、でも、やっぱり添加物は使いたくないという気持ちが最初からあるので。「鶏ガラスープの素」みたいな添加物は、身体に良くないという以前に、つくり手として使うのはカッコ悪いな、と。うまく言葉にできないですし、ただのエゴなんですけど、「それがなきゃできないのかよ、いや、できる」って感覚なんですよね。完全手づくりにこだわっていきたいな、と思っています。

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味の特徴は、一言で言うと「出汁っぽくて、スパイスがガツンとくる」タイプ。でも実は、常に変化し続けています。僕の理想とする味があって、それに近づくために、スパイスもスープも、材料の配合や調理法を変えたりしながらマイナーチェンジを繰り返しているんです。札幌に食べ歩きに行って気に入ったら取り入れてみたり、ラーメン屋をやってる移動販売仲間に聞いた出汁のとり方を試してみたり。お客さんにも「味変わった?」って言われる事もあって、そういう意味ではまだブレブレなんですけど、それでも毎週来てくれるお客さんがいるのはありがたいことだな、って思います。

 

大磯市だけは、毎月出たい。

大磯市には、イベント出店中に大磯市実行委員会の方に声をかけていただいたことがきっかけで、第3回からほぼ毎回出店しています。さっき買いに来てくれたお客さんは、実は出店仲間の妹さんなんですが、そういった出店者同士の付き合いがすごく大きくなったイベントですね。大磯市から広がった人間関係はけっこうデカくて、出店場所を紹介しあったり、縁がなかった小田原のイベントにも出店させてもらったり。大磯漁港は、小さい頃からよく遊んでいた場所でもあるので、そこで仕事ができるのは面白いですし、いろんな意味で大磯市は僕の中で特別な感じがしています。

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大磯市では、毎月メニューも変えています。基本はチキン、ポーク、ベジタブルの3種類ですが、先月はケイジャンチキンのカレーをやりましたし、今月(2015年6月)は、甘エビで出汁をとったシーフードのカレーと、鶏とマッシュポテトのカレー、ドライカレー、そして、スープカレーではなくて普通のカレー(ネーミングは未定)もデビューさせようかな、と考えています。普通のカレーは、「外では食べにくい」と言われて考え始めたんですが、とろみを小麦粉ではなく野菜のピューレで出そうと思って、研究中です。常連さんも、「今月はなんなの?」って来てくれますし、これからも大磯市だけは毎月出たいな、と思っています。

そしていつか、自分のお店、路面店を持ちたい。この車の中で座って仕事をしていると腰が辛いという理由もありますが(笑)、営業しながら仕込みができて効率的ですし。店舗を持ちながら移動販売をする、そんなスタイルでやれたらいいな、と。そんな日が楽しみです!

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【スープカリー屋台 kemuri(けむり)】

オリジナルキッチンカーで、完全自家製スープカレーを移動販売。平塚、茅ヶ崎、厚木での毎週出店のほか、湘南地域を中心としたイベントにも広く出店中。

ブログ http://ameblo.jp/kemuri-curry/

池田 美砂子

茅ヶ崎在住フリーライター、ひとりの娘のお母さん。人の言葉をありのままに聞くことで本質を見つめるインタビューを、ライフワークとしています。使命は、「ほしい未来を自分の手でつくる人を増やす」こと。この世にもっと、ワクワクを。