
国道一号線に佇む風格たっぷりの老舗蒲鉾店。立派な柱と梁はわざわざ北陸から運ばせたものとか。「かまぼこ、はんぺん、さつまあげ」と書かれた大きなのれんの通り、商品は三つのみ。ちなみに吉田茂首相もこの三品が大好物だったそうです。
昔ながらの手作業が作り出すしっかりとした歯応えと、魚の風味が生きている「蒲鉾」。つなぎを使わずグチの身のみを使い、職人が一枚ずつ手取りした看板商品の「はんぺん」。そして、大理石の石臼で練り上げたモチモチとしたやわらかな食感の人気商品「さつまあげ」。おいしいものは、誰かに届けたい、伝えたくなる気持ちが湧いてきます。
創業明治拾壱年から守り受け継がれてきた、味と職人技。シンプルな素材だからこそ、その味が問われますが、完売御礼は、それに対するお客さまからの確かな「こたえ」。地元のお得意さんや観光客はもちろん、国道一号線を通過するツーリング中のファンも多く、店頭には自転車スタンドも常備、休憩スポットともなっています。
月に一度、井上蒲鉾店から徒歩数分のミナトで開催される朝市・大磯市にも出店。地元のパン屋さんや、うどん屋さん、地産の野菜などとのコラボで、近距離のみならず、他府県からのお客さんなどへと、新たなファンを広げています。
おせち料理のひと品としての「蒲鉾」の予約は、9月にはスタート。「プリプリとした食感のはんぺんを使って伊達巻を作りたい」と、味と風味を知った都内のお客さんから予約が入ります。また、「地元のおいしいものを届けたい」からと、帰省土産に「さつまあげ」を求めるのもうなづけます。
住所 | 大磯町大磯1306 |
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電話番号 | 0463-61-0131 |
営業時間 | 8:30~17:00 |
定休日 | 水曜日 |
駐車場 | 4台 |