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その気になれば九州も行ける!? 青春18きっぷ

2015.08.09 | 連載コラム
その気になれば九州も行ける!? 青春18きっぷ

暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
こんな暑い日こそ、最高の避暑地である電車に乗りましょう。
涼しいだけでなく、いつもとちょっと違う景色も楽しめます。

青春は、みんなのもの

そんな電車のおでかけに、この夏ぜひオススメしたいのが「青春18きっぷ」(以下「18きっぷ」と記します)。
皆さんも、名前ぐらいは聞いたことがあるかもしれません。でも「若者しか使えないんでしょ?」と思っている方もいらっしゃるでしょう。決して若者専用ではなく、18歳でも81歳でも使うことができます。誰でも同じ料金で使える18きっぷ、青春はみんなのものなのです。
それでは、この18きっぷについて説明しましょう。

〜青春18きっぷについて〜
(1)1券片11,850円
(2)1券片は5回分で、1人で5回か、5人までのグループ利用が可能
(3)1回分の有効期間は1日で、0時から0時(乗っている列車の0時を過ぎた最初の停車駅)まで
(4)JR全線の普通・快速列車の普通車自由席に限り有効
(5)普通・快速列車の普通車指定席とグリーン車自由席は、それらの料金を追加すれば乗車可
(6)湘南ライナーなどのライナー号は、ライナー券を買えば乗車可
(7)上記(4)〜(6)以外の列車、特に新幹線や特急は追加料金を払っても乗車不可
(8)自動改札機は使えないので、有人改札口を利用
(9)購入は「みどりの窓口」か「指定席券売機」で
(10)夏季の有効期間は7/20〜9/10(発売は7/1〜8/31)

※詳しい情報はこちら(JR東日本のサイトへリンクします)をご覧ください。

ざっとこんな感じです。
要は大磯駅から1人あたり2,370円で、JR線が1日乗り放題となります。

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大磯からの使い方は?

上の写真は、大磯駅からの運賃表です。
都内方面を見ると新宿までが片道1,320円。往復は2,640円となり、18きっぷを使えば270円安くなります。乗り降り自由なので都内周遊はもちろんのこと、途中の横浜に寄ったり、さらには逆方向の小田原方面へ行ったりすることもできます。別にグリーン券やライナー券を買えば、それらの車両・列車にも乗ることもできます。9/10までは毎日利用できるので、「休日おでかけパス」や以前に存在した「都区内・りんかいフリーきっぷ」のような使い方ができます(ただし、18きっぷでは「りんかい線」等の他社線は乗れません)。

18きっぷは「遠くへ行かなければ損」というイメージがあるかもしれませんが、実は近場でも結構使えるのです。もちろん18きっぷのメリットを生かして静岡方面や、もっと遠くへ行くために使うのも手です。いずれにしても、大磯駅利用者はこの夏必携のきっぷと言えます。

18きっぷの注意点

ただしこの18きっぷ、いくつか注意すべきことがあります。

☆料金について
12才以上の「大人(おとな)」・6才以上12才未満の「小児(こども)」共に同じ料金です。普通のきっぷのように小児が半額にはならず、1回分を小児2人で使うこともできません。つまり、小学生も大人と同じように1人2,370円となるので要注意です。1才未満の「乳児」・1才以上6才未満の「幼児」は普通のきっぷと同じように、「大人」か「小児」1人につき同伴の2人までは無料です(3人目からは1人分ずつ料金が必要です)。

【参考】※JR東日本のサイトへリンクします
きっぷあれこれ>おとなとこども:JR東日本
JR東日本:旅客営業規則>第2編 旅客営業 -第3章 旅客運賃・料金 -第1節 通則

☆きっぷの人数・回数について
上記の(2)の通り1券片が5回分ひとまとめになっています。1回分ごとに切り離すことができないので、グループで使う場合は全く同じ行程の場合に限ります。つまりグループの全員が、電車に乗ってから降りるまで同じ改札口を通らなければなりません。ただし一度に使い切る必要は無いので、2人で1日分(=2回分)と1人で3日分(=3回分)というような使い方ができます。

☆きっぷの効力について
他のきっぷは終電まで有効な場合がほとんどですが、18きっぷは上記(3)の通り、原則その日の0時までしか使えません。特に東京方面から大磯へ帰る場合、終電は0時どころか1時台まであるので要注意です。原則と書いたのは、東京から大船までを含む「電車特定区間」では終電まで有効なのです。つまり終電近くの列車に乗った場合、最大で大船からの410円を別に払うことになります。
乗ることができる列車については上記(4)〜(7)の通りで、新幹線・特急を利用する区間については一切無効です。この場合、別に特急券を買うだけでなく乗車券も必要になります。
きっぷの有効期間は上記(10)の通りで、9/10までに使い切る必要があります。9/11以降は一切無効で、余った回数分の払い戻しもできません(払い戻しは有効期間内でも未使用のきっぷのみで、1回でも使った場合は払い戻し不可能です)。

☆実際に使うにあたって
上記(8)の通り、自動改札機は使えません。改札機にきっぷを通してもタッチしてもダメで、人がいる改札口(有人改札口)を使うことになります。有人改札口は都内などの大きい駅ほど並ぶほどの混雑で、通れるまでに時間を要する場合が多いです。特に発車間際の場合は、乗り遅れる可能性大です。時間に余裕を持って乗りましょう。
きっぷを買う場合は上記(9)の通りで、みどりの窓口も指定席券売機も営業時間が決まっています。大磯駅の窓口は6:30〜20:00、券売機は5:30〜23:50で、いつでも買えるわけではありません。そして発売は8/31までで、9月に入ってからは買うことができません。使う当日ではなく、事前に買っておくことをオススメします。

18きっぷの「正しい」使い方

参考までに、「よくある」「正しい」(?)18きっぷの使い方を紹介します。よく言われるのは、夜行快速(臨時)列車の「ムーンライトながら」を使う方法。大磯からなら、指定席券代を含めても3,000円程度で京都・大阪ぐらいなら日帰りが可能です。
この場合、行きは大磯0:01発〜小田原・大垣・米原で乗り換え〜大阪7:57(土休日)/8:02(平日)着。帰りは大阪15:30発〜米原・豊橋・浜松・静岡・熱海で乗り換え〜大磯23:13着。片道8時間はちょっとハードかもしれませんが、現地に7時間ぐらい滞在することができます。

早朝出発(初電)の場合は、大磯を6:05までの下り列車に乗れば小倉に0:04着。途中乗り換えは小田原・熱海・浜松・豊橋・大垣・米原・姫路・相生・糸崎・岩国・下関の計11回。乗り換え時間は姫路で17分、糸崎で31分ある以外は全て10分以内。この調子で18時間も電車に乗り続けることは耐久レースな感じがしますが、見事に乗り通した暁にはわずか2,370円で九州まで行けてしまうのです!
同じ時間に出て日帰り往復をしたい場合は明石まで。滞在時間はわずか27分ですが、日本標準時子午線ぐらいは拝むことができると思います。

まとめ

なんだかいろいろ書いてしまい、濃くて暑苦しい記事になってしまいました(笑)。必要な情報は全て盛り込んだつもりですので、この夏のおでかけに有効活用していただけたらと思います。
18きっぷは例年、春・夏・冬の3シーズンに発売されています。今年度(2015年)の冬季は12/1〜12/31の発売で、利用期間は12/10〜2016年1/10です。年末年始も使えますので冬のおでかけに、今から覚えておくといいかもしれません。

次回の記事は、9月中旬頃にお届けしたいと思います。お楽しみに!

【この記事について】
☆2015年8月現在の内容です
☆「青春18きっぷ」について、大磯駅からの利用を想定した内容です
☆できるだけ正確な情報を掲載するように心がけましたが、万一内容に不正確な点がありましたらご容赦ください
☆記事内容についての問い合わせは筆者へお願いします

くぼたひろと

大磯生まれの大磯育ち。生まれた時からずっと電車が大好きな、電車愛好家。ときに「電車くん」と呼ばれることあり。電車をテーマにした展示・イベントを、大磯周辺で随時運行しています。