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上野東京ラインの楽しみ方

2015.05.31 | 連載コラム
上野東京ラインの楽しみ方

みなさま、ご無沙汰しております。
プライベートでいろいろ重なり、前回の投稿から日が経ってしまいました。
これからまた月イチ程度で、大磯にまつわる「のりもの」の話題をお届けしたいと思います。各駅停車での運行となりますが、どうぞよろしくお願いします。

春のダイヤ改正からも時間が経過しましたが、上野東京ラインになってからの東海道線には慣れましたか?多彩な行先、東京始発がほぼ無くなったことで戸惑う方も多かったことと思います。ちょっと「旬なネタ」ではなくなってきましたが、今回は上野東京ライン開業後の電車の楽しみ方について書いてみます。

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(1)多彩な行先表示を楽しむ

今までも湘南新宿ラインで見られた籠原・高崎・前橋の他に、新たに上野・深谷・新前橋・古河・小金井・宇都宮・黒磯の行先が加わりましたが、大磯からは、ほとんどの電車が東京を通ります(東京を通らない湘南新宿ラインは、大磯からは朝と夕〜夜間の一部の電車のみです)せっかくですから多彩な行先表示を楽しみたいと思います。

ここで、上野東京ラインの行先についておさらい。
東京を過ぎた電車は上野を経由し、大宮から高崎線/宇都宮線の2つの方面に分かれます。
行先を近い順に書いていくと高崎線方面は、籠原・深谷・高崎・新前橋・前橋です。同様に宇都宮線方面は、古河・小金井・宇都宮・黒磯です。どちらも、1番遠い所(前橋・黒磯)へは1日数本しか行きません。
電車のLEDによる行先表示は「〜ライン、〜線直通」という運行系統と、「〜経由、〜行き」という行先が交互に表示されます。上の写真は「上野東京ライン、宇都宮線直通」という運行系統で、下の写真は「東京経由、黒磯行き」という行先です。電車に乗る時は、電車の窓の上に付いている行先表示に注目してみてください。

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こちらは、大磯駅で見かけた黒磯行き。
大磯から終点まで、宇都宮線経由で約4時間かけて駆け抜けます。しかも1日に2〜3本しかないレアな行先かつ、昼間はこの1本のみ!

路線図を眺めながら、電車の終点がどこにあるのかを探してみましょう。大磯から2時間以上を駆け抜ける電車ばかりなので、終点は意外に遠いのです。そんな終点までの道筋をたどってみるだけでも、旅情が湧いてくるかもしれません。

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(2)異車種混結を楽しむ

ちょっと分かりにくい写真ですが、こちらは3/13以前では見られなかった光景です。大磯駅に入ってくる上り電車で、右側の白と黒の連結部分が11号車と10号車のつなぎ目。11号車から左手の「前5両」はE231系、10号車から右手の「後ろ10両」はE233系。つまり、前と後ろで違う車種なのです。

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車種?E231系?という方に、ここでもおさらい。
まず、大磯を通るフツーの電車は「E231系」「E233系」という2つの車種があります。
写真はE233系。顔の周りが白いのと、行先表示がフルカラーLEDで白色文字を出せるのが特徴。このE233系は特急形に近い足回りなので、揺れが少なく快適な乗り心地。当たればラッキー。ちなみに、この記事のトップの写真がE231系。車両数が多く(E233系の2倍以上)、顔の周りも銀色で、行先表示が3色LEDで基本はオレンジ色の文字なのが特徴。

この2車種、3/13以前はそれぞれ独立した運用が組まれていました。〜時〜分発は必ずE231系が来るというように、同じ時刻の電車なら毎日同じ車種で固定されていました。つまり、前と後ろで車種が違うことは有り得なかったのです。ところが3/14以降は、E231系とE233系は区別なく運用されています。上野東京ライン開業により、車両の運用が複雑化したためと思われます。

E231系とE233系の違いについては、以前に私が取材協力したこちらの記事も参考になるかと思います。
(別サイト「地球のココロ」の記事へリンクします)

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(3)静かなお別れ、E217系

本題とは若干外れますが・・・このE217系は、3/12限りで東海道線から引退しました。
元々は横須賀線の電車なのですが、2006年から東海道線の助っ人として数本が活躍していました。セクシーなお顔に菱形のパンタグラフ(屋根の上に付いている集電装置)がチャームポイント。車両性能の違いから先のE231系・E233系との混結運用が難しいことや、横須賀線〜総武線系統での運用増により古巣からラブコールがあったことなどで、助っ人の役割を終えて横須賀線へ帰っていきました。

以前こちらの記事に載せた「快速アクティー」の行先表示の写真は、このE217系のものです。行先表示器の黒い枠が他車種と比べて太いのがポイントでした。引退を予見して載せた写真だったのですが、気づかれた方はいらっしゃるでしょうか?

これからE217系に乗りたい方は、ぜひ横須賀線へ。青と白の帯の電車なら、間違いなくE217系です。

(4)まとめ

上野東京ラインが開業して、大磯からの電車が分かりにくくなったかもしれません。しかし、ちょっと視点を変えれば楽しめる要素もあると思います。なにより、ほぼ全ての電車が上野や大宮を経由し、高崎・宇都宮方面へのアクセスが向上したことには違いありません。土曜・休日であれば「休日おでかけパス」※を使うと、おトクに移動することもできます。

※「休日おでかけパス」についてはこちら(JR東日本様のサイトへリンクします)。

次回は、6月末までに更新予定です。お楽しみに!

【この記事について】
☆大磯からの視点で、主に東海道線区間の電車について扱っています
☆記事内容は2015年5月現在のものです
☆画像は全て筆者が撮影したものです
☆記事内容についての問い合わせは筆者へお願いします(駅などの現業機関への問い合わせはご遠慮ください)

くぼたひろと

大磯生まれの大磯育ち。生まれた時からずっと電車が大好きな、電車愛好家。ときに「電車くん」と呼ばれることあり。電車をテーマにした展示・イベントを、大磯周辺で随時運行しています。