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素材の表情を大切にしたい モコ木工

2015.01.22 | 出展店舗
素材の表情を大切にしたい モコ木工
大磯市参加作家に迫るインタビュー。
地元で頑張る女性の家具工房、モコ木工さんの取材です。
行動力があって実は情熱的でした。

つくりたいの想いに駆られて
 高校卒業後、専門学校に入学してデザインや建築を学んでいました。将来ものづくりにかかわりたいなとぼんやり思っていました。卒業後家具屋さんに就職。でも実際に家具をつくったりしていたわけではなくて会社では事務作業をしていました。入社して5年目だったんですけど、「やっぱりつくりたい!」という想いが沸々とわいてきまして。やるなら早いほうがいいと会社を退職して、横浜の木工教室に通い始めました。翌年には職業訓練校に通い、そこで家具をつくる一通りを学びました。
 ある時通っていた横浜の木工教室に家具工房の方が集まる機会がありまして。そこで山梨県のある家具工房の存在を知りました。無垢材でつくっているこだわりの家具に惹かれて、どうしてもそこで修行をしたいと思い、訓練校時代に何度も何度もお願いにいきました。ある時親方からのお許しが出まして、訓練校を卒業した翌4月から工房の屋根裏に住まわせてもらいながら働かせてもらう事になったんです。
 小物からテーブル、椅子、箱もの、さらには増改築まで何でもやらせてもらいました。2年3ヶ月ほどいましたね。ある程度なんでも出来るようになったなと自信も出てきたころ独立することを決めました。名前は昔からあだ名がモコだったので、モコをつけると当初から決めていました。2009年の夏に実家のある秦野に戻ってきて、実家の裏に6畳ほどの小さな工房をつくり、「モコ木工」の看板をつけました。当初は友達のお母さんから注文をもらったりしていました。下駄箱とか。カンナ盤もなくあまり大きなものもつくれなくて。材料もツーバイ材を買ってきたりしてやっていましたね。
 2010年の秋頃、平塚の木工機械屋さんに挨拶に行ったところ空き物件があるとお話を聞き、その日のうちに見に行って元牛舎に一目惚れして即決しました。仕事もいっぱいあったわけではないのですが、その時必要な機械をすべてそろえました。
工房を移して大磯で本格的に家具工房をスタートさせたんです。

木の表情をうまく活かしてあそびごころある家具を
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 無垢の材を使うことにこだわっています。お客様に木の風合いを楽しんでもらいたいんですね。
なのでなるべく金属は使わないようにしています。また2種類以上の木の種類を使うようにもしているんですよ。昨年の個展ではスツールの足を全部違う素材にしたものもつくってみました。杉や松以外にも色々な木の種類があるんです。木によっては緑をしていたり黄色だったり。木それぞれの表情をうまく活かしてそれでいてあそびごころのある家具をつくっていきたいと思っています。
 デザインはよく分厚いって言われます。スツールも足が太いって(笑)。強度のことも考えてなんですが、なるべく木を有効に使いたいと思っているんですよ。出来る限り使ってあげたい。線の細いしゅっとしたかっこよさではなくて、ふくよかで暖かみがある家具がモコ木工なんです。手触りをよくと思っているんですけど、ふくよかな家具のほうが手触り良さそうですよね(笑)
 もちろん取手のような部分もすべて手作りです。市販されたものは出来る限り使わないようにしています。塗料はオイルですね。ウレタンのほうが耐水性もあがりますが、オイルフィニッシュは木が呼吸が出来るので。仕上げは蜜蝋ワックスを使っています。


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 大磯市に出たのは11年の9月くらいから。その時持って行ったスツールは全部売れました。
徐々に存在を知っていただいて、注文をいただけるようになりました。モコ木工を立ち上げてしばらくはコーヒー工場でアルバイトしながら制作をつづけていましたが、大磯市出てからはおかげさまでアルバイトを辞めることができました。注文の8割はなんと大磯市絡みなんです。お客様も近隣の方が多いですけど、大磯市にきた横浜や東京の方からも注文をいただくようになってきました。
 お客さんもそうなのですが、出展者同士のつながりも大きいですね。看板の注文をもらったり、一緒に商品をつくったり。なにより同じような地域でものづくりをしている友達が出来てよかったですね。知らない世界が知れたり、つくっているものが参考になったり、刺激をもらってます。

 今後は大磯に展示室をつくりたいですね。商品を並べて直接触ってもらったり座ってもらったりできるような場所が大磯に欲しいなと。そう思っていたら、井上かまぼこさんがベンチを注文してくれたんです。買い物にきたお客さんが座って休めるところをつくりたいって。井上かまぼこさんは大磯市に出ている地元作家さんにショップカードやお皿や傘立て、季節のお花等を発注しているそうなんですよ。そういうのいいですよね。みはる精肉店さんにも陳列棚を納品しました。身近な地元のお店につくったものが使われていくのはとてもうれしいので、今後も選ばれるように頑張りたいと思います!


【モコ木工】
神奈川県大磯町にある注文家具屋。
元牛舎を工房にして家具や木の小物など制作。
中村智子:1980年秦野市生まれ。2000年デザイン専門学校卒業後、家具屋に就職。モノづくりの夢をあきらめられず会社を退職。2006年平塚高等職業訓練校入校。修了後、山梨県北杜市の石塚木工にて働く。2009年神奈川に戻りモコ木工設立。2010年大磯の現工房にて本格的に家具制作をはじめる。
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